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AKG K812 GND分離化 バランス接続対応化 専用ケーブル製作Belden1804Aデュアルモノラル

AKG K812とK872
同社のフラグシップヘッドホンですね。
私は頭の寸法が大きいようで、常に耳の後ろ側を抑えてないとイヤーパッドが浮いてしまう人なのですが、試聴した時はとても繊細でどこまでも見渡せるかのような音でした。
手で圧をかけていないといけないので没入感は得られませんでしたが、このヘッドホンを使える人が羨ましいです・・

っと愚痴はこの辺にして。
K812のGND分離化のご依頼をいただきました。

別な方からも、以前から何度かいただいていたご依頼でしたが、今回、もしかすると壊してしまうかもしれない・・という無責任を受け止めてくださる方よりご依頼をいただきまして、完成させる事ができました。

K7xxシリーズのスイベル機構がK812/K872ではヘッドホンシェルの外に、アルミダイキャストのハンガーとアルミ削り出しの中間パーツが使われて配置されています。
そしてダイキャストのハンガーにLEMOの00番というLEMOコネクタの中では最小サイズの3極コネクタ(レセプタクル)が配置されています。
今回のGND分離化では00番そのままで4極化するのではなく、ワンサイズ大きな0B番を使用しました。
LEMOコネクタは純正と同じ00番のサイズでは4極も存在するので見た目の変化無くGND分離化も可能なのですが、0B番コネクタではプラグ側も大きなサイズになり、00番では使用可能な線材の最大径が3.1mmだった所、5.6mmまで対応可能になっています。
Belden1804Aの太さは約2.8mmで、00番では1本しか使用する事ができなかった所、0B番にする事で2本使用する事ができるようになります。
これが、0B番を使用した理由です。

アルミダイキャストのハンガーのレセプタクル搭載部は、0B番レセプタクル本体も、ハンガー側もかなりがっつり切削して搭載しています。
そうしないと入らないからです。
ヘッドホン側で改造した所はここだけなのですが、到達する為にヘッドバンドとハンガー、ヘッドホンシェル、スイベルの中間パーツ、これら全てを分解する必要が有り、作業はかなり難航しました。

OB番レセプタクルは奥行を短くできる全ネジタイプを使用しました。
内部のフィルム配線は全てそのままで、ノーマルではフィルム配線から00番レセプタクルに極細の配線で接続されていた所のGNDの半田ポイントを半分に分割して、ここからアムトランスの金メッキOFC単線で接続しています。

専用となるケーブルも同時に製作しています。

LEMO 0b番4極のケーブル・・汎用性は完全無視ですね。
まぁ、00番3極のケーブルも元からK812/K872専用ですから、市販のケーブルが使えなくなる以外問題は無いでしょう。
LEMOプラグにBelden1804Aを2本半田付けの後ツイストを行い、外装にViablue Braiding Mesh SleeveのRedに通線しました。
結構太いケーブルですがそれほど重くもなく柔らかく、使いやすいものになっていると思います。

アンプ側プラグはNEUTRIKのNC4MX-HDでNEUTRIKのプラグの中では防水タイプのプラグという位置づけです。
NC4MX-HDのピン部はNC4MXX-Bなどと同じものが使われていますので基本の音質は同じですが、ステンレスシェルはとても重く制振効果も期待できるものです。

 

ご感想をいただきました。

到着し30分ほど、24bit/96kHzの音源をいくつか聞いていました。
ヘッドホンは不具合もなく、安定していると思われます。
素人なので上手く言えないですが、主に音の解像度が上がった気がします。(1か月ぶりの使用なので曖昧ですが)
おそらく普通のK812と本機を同時に聞き比べたらすごい違う気がします。
今回、初めてのK812のバランス化となりましたが、対応ありがとうございます。
素人でわかるか不安でしたが、満足しています。 

LEMOコネクタを海外から入手するのに時間がかかってしまった事もあり、納期は通常より少し長くなってしまっていました。
1か月も使っていないと忘れてしまいますよね・・申し訳ございませんでした。
ですが初聴きで解像感の向上を感じていただけましたし、ノーマルのものと聴き比べをするとかなり変わっているのではないかと思います。

ありがとうございました。

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