Just Ear 純正バランスケーブル改修 付け替えL型4.4mm5極 3.5mm3極 2.5mm4極化

Just EarはカスタムIEMを製作されるメーカーですね。
ケーブルがちょっと変わっていて、イヤホンとの接続はMMCXで、プラグのケーブルの出る方向がL型で、リケーブルが難しいというか、純正ケーブル以外使わないでほしいの意思表示でしょうか。

Just Earの純正ケーブルは良いものなのですよ。
セレーションジャケットのケーブルは絡まりにくいですし、音の面でもきちんと設計されています。
でもその純正ケーブルを今回、さらに改造するご依頼をいただきました。

アンプ側プラグで着脱化です。

お預けいただいた純正ケーブルのアンプ側プラグは4.4mm5極のものでした。
このアンプ側プラグでの着脱化が不可能である場合は2.5mm4極にしてくれと言われていましたが、少し前にBispaからUM(Unique Melody)が使用しているJH4ピンプラグ&レセプタクルが発売されてテスト入手しており、これの出番来た!といった感じで早速使用しました。

UM製JH4ピンはレセプタクル(イヤホン側、ジャック・ピン側)はアルミ製のボディと耐熱性のある樹脂、金メッキピンで構成されており、かなり強度が高いと考えられます。
E4UAで今まで在庫していたJH4ピン互換のレセプタクルはプラスチック製で、あれはあれでアクリルと溶着できるので小型に造るには良いのですが、金属製は特に強いですので少し大柄でも問題無いアンプ側プラグに使用しても大丈夫です。
4.4mm5極プラグ軸部、2.5mm4極プラグ軸部はトープラ製、3.5mm3極プラグ軸部はオヤイデ製を使用しています。製品のプラグから軸部のみを抽出し、低背化処理を行いました。
低背化したプラグ軸部とJH4ピンレセプタクルはアムトランス製金メッキOFC単線で接続し、周囲をアクリルで形成したものです。
お使いのDAPがLotooのPAWGoldとPAWTouchでありボリュームツマミが少し浮き出た形状をしていますが、アクリルでの形成は形状は自由ですので、この部分を交わすような形状で製作しています。ほんの少しだけですがマイナスの距離を持たせており、横方向への出っ張りが少なくなるようにしました。

プラグ側(ロックリングのある方、プラグ・ソケット側)は、本来、メーカーであれば射出形成でプラグボディを作るものですのでプラグ軸部のみでの販売となっており、E4UAでは射出形成は行っていませんのでこの部分をなんとかしなければいけません。
プラグもレセプタクルと同じような樹脂で形成されていてアクリルの溶着は難しいものでしたが、用意したプラグボディは軸部よりも1mm程度内径が太かったので、0.5mm程度の厚さでアクリルを盛って後端の線材のジャケットと一緒に固化させ、プラグボディを被せながら補強しています。
この方法は多くのメーカー製ケーブルが射出形成を行ってボディを被せているのと同じようにしているだけで、強度的にもこのように行うのが最適であると考えました。
ケーブルブーツはJust Ear純正ケーブルに付いていたものを流用しており、違和感を抑えています。

 

ご感想をいただきました

先日、無事に商品受け取りました。
HPに掲載されている過去作品から期待はしていましたが、
到着したケーブルの完成度にただ驚くばかりです。

端子が切り替えできるケーブルはあまり種類もなく、
取り回し辛いものが多かったので頭を悩ませていましたが、
作成して頂いたケーブルにより、
プレイヤー毎の端子の違いを気にせず自由に音楽を聴けるように
なったのが凄く嬉しいです。

また、ケーブル作成時のプラグも質の良いものに交換して頂き、
ありがとうございます。
末永く大切に愛用させていただきます! 

十分、ご満足いただけましたようでなによりでした。
最近になってちらほらとアンプ側プラグで付け替え可能なケーブルが売られはじめて来たかな・・という感じでしょうか。
ただ元祖Awesomeはデカいですね・・コネクタ部はそれほど大きくないのにその他がデカい。今の所L型は元祖Awesomeだけのハズで、選択肢が少なすぎですよね。
このUMJH4なら十分小型に造る事ができるので、便利なコネクタだと思います。

例えば

MDR-MA900をGND分離・デタッチャブル化したり・・
できます。
汎用性ガン無視ですけどね。
ケーブルをACROLINK極軟銀メッキ6NOCCにしたら高域の霞が剥がれました。

ありがとうございました。