GRADO GH4 MMCXによるデタッチャブル化
GRADOの新シリーズの中からGH4の改造のご依頼をいただきました。
GRADOはこの音じゃないとダメ(もしくはイヤ)となってしまう方の多いヘッドホン・・のような気がします。勝手に思っているだけではありますが、そんな魅力のあるヘッドホンのように感じています。
ご要望は、MMCXでのデタッチャブル化です。
MMCXは本来はSHUREが使い始めて流行った、イヤホン用の接続形式ですがヘッドホンに使えないという訳はありません。ヘッドホンでも、軽量なケーブルで軽快に使いたいと思った先がイヤホン用ケーブルだった・・という事も有ると思います。
ただし・・GRADOは、改造のご依頼をいただく方全てにご案内しておりますが、製造に接着剤を多用するメーカーでもあります。金属シェルとプラスチックのバッフルの固定には熱可塑グルー、ウッドシェルにドライバーを固定するのにゴム系接着剤・・など、完全な原状復帰が難しい造りをしています。
そしてこれ、改造における分解を行う時には結構大変です。
熱可塑グルーでしたら、通常の使用では考えられない程度の熱をシェルに当てて分解しますし、ウッドシェルなら接着剤をリューターなどで削り飛ばして、内部へのアクセスを得ます。元の音が出なくなってしまうかもしれない、一世一代の転身と言えるでしょう。
今回はMMCXジャックはウッドシェルに直接固定し、内部配線は純正流用としました。不必要な変更ポイントを少なくする事で音質変化は最小限に留められますね。
どのようなケーブルで使われるご予定なのかお聞きしておりませんでしたが、今ごろ軽量なケーブルを装着されて、どこかの街に溶け込むか・・ホームリスニング用としても良いかもしれませんね。
ありがとうございました。