Ortofon e-Q8 CIEM2ピンデタッチャブル化

Ortofon e-Q8 CIEM2ピンでのデタッチャブル化のご依頼をいただきました。

このe-Q8というイヤホン、大きく売れたe-Q7をベースに廉価になったe-Q5とさらにブラッシュアップしたe-Q8という構成だったと記憶しています。
内部的にはBA1発のシンプル構成、素直な音が魅力のイヤホンですね。

今回はCIEM2ピンでのデタッチャブル化で、ほぼ完全にイヤホンを分解してからの製作になりました。
分解の最中にいくつかの場所には修復不可能な傷が入りましたが、これらには事前に了解をいただいています。

本来ケーブルが出る所は白のゴム質のケーブルブーツが有りますが、この部分にCIEM2ピンジャックを固定し、周囲を白のアクリルにて純正と同じような形状にて形成しました。
ケーブル(2ピンジャック)の向きは、ケーブルを耳かけにて使用されているとの事でしたが、イヤホンを耳に装着された状態で使用中のお写真を左右いただき、これより勘案しています。

また純正ケーブルにはオヤイデ製CIEM2ピンプラグを取り付けました。イヤホンはアルミ削り出しで、オヤイデのプラグもボディがアルミ製、雰囲気はとても合うものになっています。
純正ケーブルの音は残しておきながら、使用感や音質などケーブルを変更する事でさらに追及していただけるようになりました。

 

ご感想をいただいております。

前回と同様、期待以上のビルドクオリティで大変満足しております。
デタッチャブル化前はボーカルに若干の無機質さを感じていたのですが、リケーブル可能になったので若干低域の粗は目立ちますが銅系のケーブルを利用し、弱点であった無機質さを軽減することに成功しその点でもとても満足しております。

前回はT20RPmk3nの片出しデタッチャブル化のご依頼をいただいておりました。
今回も十分ご満足いただけましたようで良かったです。

ありがとうございました。