ヘッドホン デタッチャブル化・GND分離化改造 audio-technica ATH-A1000Z ATH-A2000Z ATH-ES10 ATH-MSR7 ATH-PRO700MK2等

ヘッドホンのデタッチャブル化・GND分離化のご依頼をよくいただきます。

今回はそんなご依頼の中から、audio-technica製ヘッドホンをいくつかご紹介させていただきます。

 

2つとも、別な方よりご依頼いただいたもので、ATH-A2000XとATH-A1000Xです。

ATH-A2000XなどのART Monitorのシリーズ、硬質な音と軽い着け心地で人気ですね。
ケーブルは両出しで交換ができないものですが、これを3.5mmプラグでデタッチャブル化する事でケーブル変更によるさらなる音の追及ができるようになります。
3.5mmプラグは着脱式ヘッドホンではよく使われる形式で、上記の改造例では例えばSONYのMDR-Z1Rなどのケーブルがそのまま使えるようになります。
純正ケーブルは取り外した後、対応するアサインのプラグを取り付けて、いつでも純正ケーブルの音を思い出す事ができるようになります。内部配線はご希望により変更可能です。

 

 

こちらはATH-MSR7で、ヘッドホン側ジャックをGND分離化改造を施したものです。

ATH-MSR7SEがこのblogの更新時に発売のようですね。こちらのヘッドホンは元々3.5mmプラグでケーブル着脱式なのですが、ヘッドホン側ジャックは3極のものが使用されており、通常のシングルエンド環境でしか使用できないものです。これの3.5mm3極ジャックを取り外し、小型の3.5mm4極ジャックに置き換える事でGNDの分離を行い、バランス接続に対応させたものが上の写真のものです。
ATH-MSR7のヘッドホン側ジャックは少し奥まった位置にあるので、ヘッドホン側プラグは段付きのものが必用になります。写真に写るケーブルはSONY/KIMBERを使用したもので私がプラグ取り付けを行ったものですが、他経由で手に入れられたようで、ヘッドホンと同梱でお送りいただきました。

 

こちらはATH-ES10で、MMCXによるデタッチャブル化を行ったものです。

ATH-ES10は53mmドライバとチタンハウジングを小型ボディに押し込んだポータブル高音質ヘッドホンですね。ケーブルが固定なのが少し惜しい所ですが、MMCXでデタッチャブル化すれば世の中にあるかなり多くのMMCXケーブルをそのままお使いいただけるようになり、さらなる音質追及が可能になります。勿論断線も気にならなくなりますし、さらにポータブルに徹した使い方ができそうです。
今回の改造ではさらなる高域特性の向上を望まれていましたので、内部配線をオヤイデ4N純銀単線としました。単線は屈曲耐性が低くヘッドホン用ケーブルなどでの使用は難しいのですが、内部配線としてでしたら静置されたものですので使用可能です。

 

こちらはATH-PRO700MK2の50thアニバーサリーモデル、GND分離化を行ったものです。

ATH-PRO700のシリーズも長いですね。発売日が2010年の11月との事で、もうすぐ7年になるのですね。このヘッドホンとは関係の無い事ですが、2010年と言うとRSAのSR-71Bが発売された頃、まだまだバランス接続はこれほどまでに浸透しておらずマニアックな世界でした。オーディオの世界も進化が早く、据置のみだったバランス接続はポータブルの世界に来、ハイレゾが音源側の高音質化を進めていますね。
ATH-PRO700MK2はDJ用ヘッドホンの部類ですが、小さく折りたためる構造と遮音性の高さ、パンチの効いた音で、ポータブルで使っている方も多いのではないでしょうか。
純正状態ではケーブルはねじ込み式のシングルエンド専用ですが、これを3.5mm4極ジャックに置き換える事でGND分離化を行い、バランス接続に対応させる事が可能です。

 

ありがとうございました。