Fostex TH-X00 MMCXデタッチャブル化、専用リケーブル製作、SONY WMC-NWH10改造L-L化
Fostex TH-X00デタッチャブル化、PHA-3バランス式専用リケーブル及びシングルエンド変換ケーブル製作のご依頼をいただきました。
FOSTEXがOEM元となりDENONなどのメーカーから発売された、同フレームが使われたヘッドホンはDENONのAH-D2000からでしょうか。付け心地がとても良いのでドライバーやシェルの改良を受けながら多くの機種が発売されています。今回はその中でも最後発とも言える、Massdropとのコラボモデル TH-X00のデタッチャブル化のご依頼をいただきました。
同ヘッドホンは内部の隙間が殆ど無く、この為デタッチャブル化は2ピンやMMCXでのみ可能となっております。今回はMMCXでのデタッチャブル化でしたが、それでも内部は少し掘削が必要です。前回と同じようにMMCX用に専用のワッシャーを製作し埋め込んでいます。また内部配線はオーグラインを使用しました。
専用リケーブル製作のご依頼を同時にいただきました。
線材はオヤイデ4N純銀撚り線をツイスト、これをViablue braiding mesh sleeve (red)に通しています。ヘッドホン側はオヤイデメタルシェルMMCX、アンプ側はP-3.5PPを使用し、解像度重視の設定にされました。
Viablue braiding mesh sleeveはE4UA標準在庫品ではございませんので、これの調達からでした。PETモノフィラメントとPETフリースが編み込まれた編組チューブで、落ち着いた雰囲気の中でも赤と白のラインが入り格好良いですね。
また3.5mm3極(シングルエンド)への変換ケーブルも同時のご注文いただいたものです。
線材は専用リケーブルと同じでオヤイデ4N純銀撚り線をツイスト(片チャンネルあたり4芯)とし、Viablue braiding mesh sleeveで強化しています。こちらも十分柔らかく取り回し良いものができました。
また同時に、Walkman用USBケーブル WMC-NWH10の改造のご依頼もいただきました。
このWMC-NWH10というケーブル、とても硬い線材が使われています。データ線と電源線それぞれがアルミラップシールドで覆われており、それらがさらに編組シールドで覆われた構造の線材で、とても硬いのです。そのままの形状ではプラグはストレートですのでケーブルが大きくはみ出る事になり、使用感はあまり良くないものだと思います。
今回はお使いの機器を全てお貸しいただけましたので、かなり専用設計とも言えるケーブルが製作できました。
Walkman側プラグはプラグボディを短縮化して横出しのL型化、MicroUSBプラグは上出しのL型とし、ストックの線材を再使用して最短で接続、プラグボディをアクリル形成しました。この結果、機器の位置はそのままで極太の線材が伸びる形状になり、機材の安定化と、ポータブル使用の際にプラグにかかる力を少なくする事ができ、ケーブルの断線を防ぎながらコンパクト化する事ができました。
テストの為に全てを接続した状態で音楽を聞かせていただきましたが、TH-X00ノーマル状態では考えられないほどの高解像度、低域は筋肉質に締まりながらもPHA-3バランスアンプのドライブ力と自然な音は音場が広く、かといって声が離れすぎたりもせず、音楽の種類を選ばず臨場感と迫力が同時に味わえる構成だと感じました。
ありがとうございました。
Fostex TH-X00デタッチャブル化
内部配線:オーグライン0.4mm
商品代 6318円
デタッチャブル化 Fostex TH-X00用 MMCX PHA-3バランスケーブル 125cm
分岐長 AMP側5cm HP側20cm
線材:オヤイデ4N純銀撚り線
外装:Viablue braiding mesh sleeve (red)
ヘッドホン側:MMCX オヤイデメタルシェル
アンプ側:3.5mm3極x2 オヤイデ P-3.5PP
商品代 22072円
PHA-3バランス-シングルエンド変換ケーブル
線材:オヤイデ4N純銀撚り線
外装:Viablue braiding mesh sleeve (red)
ヘッドホン側:3.5mm3極ジャック オヤイデ J-3.5SR
アンプ側:3.5mm3極L型 オヤイデ P-3.5SRL
商品代 9657円
WMC-NWH10改造 ボディ短縮 極短L-L化
WMC-NWH10 持ち込み
商品代 7300円
(全て価格は製作当時のものです)