Fostex TH-X00 MMCXデタッチャブル化
Fostex TH-X00のデタッチャブル化のご依頼を頂きました。
このTH-X00というヘッドホン、米Massdropのコラボヘッドホンです。限定2000台の内の1台を改造させていただきました。
このヘッドホン、TH-900やTH-600と同じ筐体が使われていますが、過去にCIEM2ピンでのデタッチャブル化のご依頼をいただいたTH-900で内部の状態は大体把握していたのですが、やはりこのヘッドホンで2.5mmや3.5mmプラグでのデタッチャブル化を行うスペースは有りません。依頼者さまのご要望でもあったのですが、今回はMMCXでのデタッチャブル化となりました。
TH-900の時はCIEM2ピンでのデタッチャブル化でした。CIEM2ピンジャックはケーブル穴より少し大きく、ジャックパーツ・ヘッドホン筐体両方を削って挿入しましたが、今回、MMCXジャックは小型な為ヘッドホン筐体への改造は殆ど行っておりません。ケーブル出口にほんの少しあった段差部分に引っかかるように径を合わせたワッシャを作成し、ネジ切りのMMCXジャック(レセプタクル)で挟み込んでいます。ワッシャは非導通のものを使用していますのでフローティングされており、もしヘッドバンドを伝って左右のフレームが導通であったとしても、問題無く使用可能です。
また内部配線はTH-900の時と同じようにオーグライン0.4mmを使用しています。純正ケーブルは十分長く、内部配線のみであれば味付け程度の変化にはなると思いますが、オーグラインの高域の綺麗さと中域の張り出し感は感じていただけると思います。
純正ケーブルは撤去の後、ヘッドホン側にMMCXプラグを取り付けました。この純正ケーブルも良いもののようですが、ケーブルの太さがありますのでパテ形成プラグでしかMMCXプラグを取り付けることができなかったものですが、他のヘッドホンなどでも使用されるかもしれないと思い、SRH1840でも使用可能な形状で形成しました。
ご感想をいただきました。
コネクタ周りや、ケーブルの処理が綺麗すぎて
思わず写真を撮ってしまいました(笑)
また、SRH1840は所持しておりませんが、
配慮ありがとうございます。
本改造により、ボーカルがより際立って聞こえる事や
低域のレスポンスが向上した気が致します。
また、好みのMMCXケーブルに変更できるという事、
取り回しに際して、かなり使いやすくなりました。
大満足でございます。
オーグラインは伝送の距離からすると1/10以下ですが、それでも音の変化を感じ取っていただけました。またMMCXのケーブルは巷にはたくさん種類がありますので、リケーブルによってさらに好みの音に持っていけるでしょうね。
ありがとうございました。
TH-X00 MMCXデタッチャブル化
コネクタ:MMCX
内部配線:オーグPTFE被膜線0.4mm
商品代 6318円 (価格は製作当時の物です)
TH-X00純正ケーブル ヘッドホン側MMCXプラグ取り付け
コネクタ:MMCXプラグ軸のみ パテ形成 収縮チューブ仕上
商品代 3750円(価格は製作当時の物です)