ストレートダウン専用MMCXケーブル カナレL-4E5C 120cm GITD

ストレートダウン専用のMMCXケーブル製作のご依頼をいただきました。

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今回のご依頼では、5つ下のPonoバランス-3.5㎜4極変換ケーブルを同時にご注文いただいています。

線材はカナレL-4E5Cを使用しました。L-4E5Cは芯線は強めのツイスト、ペーパー介在とコットンドレン、密な編組シールドで耐久性能と対屈曲性能を同時に高めた、細めのマイクケーブルです。今回はその芯線のみを使用し、GITDの編組チューブで纏めてケーブルとしています。GITDの編組チューブが通常光で見る限り真っ白ですので、白の編組チューブの代わりに使用するのも良いかもしれません。

GITD (Glow In The Dark) の編組チューブはその名の通り、暗闇で淡い光を放ちます。もしくは、ブラックライト等に当ててやると、強く光らせる事も可能です。

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同じ状態で、通常光とブラックライトでの写真です。収縮チューブとプラグ部分以外はGITDの編組チューブですのでこのように光りますし、ブラックライトで効率よく蓄光してやれば、しばらくの間暗闇で十分判別できるぐらいに光っています。GITDの編組チューブは通常光で見る限り真っ白ですので収縮チューブも白で統一し、MMCXプラグの左右の識別にだけ赤色の収縮チューブを使っています。

アンプ側プラグは4極L型でPailiccsのものです。オヤイデと風貌は似ていますがオヤイデからは4極のL型プラグは発売されていません。これがオヤイデから発売されるなら軸の品質も良いでしょうし大変使いたいのですが、なかなか出ませんね・・

 

ご感想をいただきました

  つないでいるイヤホンはeイヤホンさんのポタフェスリミテッド大阪で行われた、
FinalさんのBAイヤホン制作イベントの物です。
 参考:http://www.e-earphone.jp/blog/?p=12780
 1)と同じカナレ L-4E5Cを線材として作っていただきました。
音の傾向はフラットとのことですが、他にMMCX対応のイヤホンが手元にないので音の比較は出来ません。

 制作Finalのイヤホンは従来製品と同じように、かなり高音が出るため長時間聞くのは辛いところです。解像度は高く、もう少し音場が広ければよいと思いますが、十分に綺麗でよい音を鳴らしてくれます。
 高音の調整はこちらで出来ますので、よい塩梅を見つけたいと思います。
 イヤホン本体が小柄のため、少しケーブルが重く感じてしまうのが唯一の欠点でしょうか。大きめのイヤホンと合わせた方が使いやすいと思います。
 残念ながら制作したイヤホンがどうも接触不良を起こしているようで、現在修理に出しているため、じっくり聞けるのは戻ってきてからになりそうです。
 1)と2)を組み合わせてPonoにつなぐと高級感あふれる見た目になります。

1)というのは5つ下にありますPonoバランス-3.5㎜4極変換ケーブルで、同時にご注文いただきました。

GITDの編組チューブはその能力を得るため、他の編組チューブよりほんの少し重く、硬くなっています。これがどうやらストレートダウン専用では仇になってしまったようで、少し使いにくいケーブルになってしまったようです。カナレL-4E5Cも十分な素線の太さがあり、これも重さの原因の一つもなっているかもしれません。

ただ、カナレL-4E5Cはなんの変哲もない普通の銅が使われた線材ですが、カナレの技術力により音は至って高解像度なノーマル、ウォームでもクールでもない、リファレンスにもなりえるケーブルです。音の良さだけは感じていただけたようで良かったです。

ありがとうございました。

 

SHURE系 MMCXケーブル 120cm 分岐長40cm 耳かけワイヤー無し スライダー付き
 線材:カナレ L-4E5C 147円/m x1.2 176円 (芯のみ)
 外装:ナイロン編組チューブ 200円/m x1.6 320円(GITD)
 ヘッドホン側:MMCXプラグ 650円
 アンプ側:3.5mm4極 Pailiccs L型 800円(HiFiMANアサイン)
 その他:収縮チューブ、パテなど 400円
  部品代合計 2346円
  製作費 5465円
商品代 7811円(商品代は製作当時のものです)