SONY MDR-1A用ケーブル 4N純銀単線丸四つ編み 120cm ”001”
SONY MDR-1A用ケーブル製作のご依頼をいただきました。
今回は4N純銀単線での製作です。この線材はE4UAの標準在庫ではありませんので、これらの発注にかかる手数料を別途ご負担いただきました。
MDR-1Aは純正で銀メッキOFC線が使われており、ご依頼いただいた方も銀メッキか銀単線を標準として考えておられたようで、E4UAでは銀メッキ線はBelden1804Aのみの選択となる事をお伝えした所、銀単線を注文しこれで製作するということになりました。
ジャケットとしてスミチューブVを使用しました。高透明な収縮チューブで収縮率はあまり高くないのですが収縮後も柔らかめでタッチノイズも少なく、ヘッドホン用ケーブルのジャケットとして線材を魅せる構成にされたい場合には良いかもしれません。今回の構成では透明と青の丸四つ編み銀単線が透けて見えるので、涼しげでキャッチーな良い感じのケーブルになりました。
ヘッドホン側プラグはMDR-1A(他AH-MM400なども)対応の長い段付き3.5mm4極プラグでGND分離配線とし、アンプ側プラグは雰囲気のよく似た3.5mm3極L型オヤイデ P-3.5GLとしました。 今回初めての試みとして、お客様からご提案いただいたものですが製作にあたり「銘を入れてくれ」とのご依頼をいただきました。E4UAの製作物をFC2の頃からご覧いただき、それら1点1点を「作品」とまで言っていただきました。その上でぱっと見自作ケーブルなのを、きちんと”E4UA謹製”である事をアピールされたいとの事で考えてみました。
プラグや分岐部にロゴステッカーなどを貼付し透明の収縮チューブで保護したり、収縮チューブそのものに印刷するのが一番簡単ではあるのですが、これは既にたくさんの先人がやられている方法です。このような方法でも良かったのですが、何か少し変わった事をしておきたい気になり”銅板へ刻印”を考えました。刻印は極小のものが今は比較的安価で入手できます。極小の文字ならプラグへの刻印などもしやすそうです。今回はこの銘板をヘッドホン側プラグから6cmほどの所へ3桁のシリアルナンバーと共に収縮チューブで固定しました。極小の銅板ですので使用にあたっては曲がりにくいなども殆ど無くストレスフリーで使っていただけると思います。 シリアルナンバーはblog掲載時にタイトル最後尾に記載します。3桁ですが同じ番号がかぶらないように考えています。今回はご提案いただいた一番最初の作品ですので”001”を冠させていただきました。
SONY MDR-1A用ケーブル 125cmより丸四つ編み 仕上がり120cm
線材:オヤイデ 0.5mm 4N純銀単線 756円/m x6.0 4536円 (青3m 透明3m)
外装:スミチューブV 4mm 194円/m x1.2 232円
ヘッドホン側:3.5mm4極 長い段付きプラグ 500円
アンプ側:3.5mm3極L型 オヤイデ P-3.5GL 690円
その他:収縮チューブなど 100円
部品代合計 6058円
製作費 x2.5 8340円 (4N純銀単線を1.2m使用 378円/mとして換算)
部品入手手数料 750円
商品代 15148円
装着されたお写真とご感想もいただきました。 長文になってしまいましたが、
ただ本来ならこのケーブルの用途に合わせて音出しにはWalkm
素材の傾向やら理論やらは気にせず完全に聴感のみに頼った聴き比
まず標準ケーブル(銀コートOFC)との比較ですが、
低音の量感が減るかと心配してましたが変わりなく、
こちらは流石に定位が良く、
これはケーブルの質ではなく、
じっくり聴き較べてみると純正バランスケーブルは上下の狭い楕円
対して銀ケーブルは円形に近く見晴らしの良い音場で、
MDR-1Aのバランス接続を初めて聴いた時に、
メッキではない銀単線で素線が太い事による低域の出やすさと、
ありがとうございました。