赤いSATAケーブル Acoustic Revive R-AL1 LANケーブル改修 SATAケーブル化

NASから始まり、NASに音楽データを置いて各部屋にLAN経由でデータを引っ張って音を鳴らす、ネットワークオーディオなる分野がここ10年ほどで完成されましたね。
今まではPCで音楽を聴く事は、ノイズの塊であるPCで!?な感じでしたが、ノイズを少なくする方法が色々と編み出されて、今ではピュアオーディオの仲間入りをしています。

今回ご依頼をいただいたSATAケーブルも、以前、4N純銀単線でSATAケーブルを製作させていただいた方より、ケーブル(のコネクタ部)を破損させてしまったので、同じのでも良かったけどまた別なケーブルも試してみたいとお声掛けいただいたものです。

別なケーブルと言っても、市販のSATAケーブルはどれもチープすぎて合わない・・との事で、Acoustic ReviveのLANケーブルであるR-AL1を改修してSATAケーブルにできないかと野望を抱かれ、E4UAにご相談いただきました。

LANケーブルも、SATAケーブルも、どちらも超高速の差動伝送です。
LANケーブルがSATAケーブルとして使えない理由が見当たりませんね。
問題はSATAコネクタ部ですが、E4UAでは最近アクリル形成の腕が盛り上がっており、かなり透明度の高い透明アクリルや、プラグの形状に合わせたコネクタボディを作りだす事ができるようになっており、今回のSATAコネクタも考えを凝らして、この赤い太いLANケーブルに合わせて1点1点製作しました。

SATAコネクタはMolex製のラッチロック無しタイプを使用しました。
このSATAコネクタは現在どこも在庫切れのようで、もしかしてMolexが「おま国」してるんか!?とか思ってしまう所ですが、もう少し様子見をして、買えるようになったら追加入手したいと思っています。
E4UAの在庫も今はMolexのラッチロック有りタイプしか無く、製作はラッチロック有りでしたら可能な状態です。
SATAコネクタはラッチロックの有無に関わらず、超高速伝送を行うコネクタですからノーブランドのコネクタは使わないようにしており、現在の所E4UAでは信頼のおけるMolex製のみ在庫しています。

R-AL1 LANケーブルはLANコネクタを分解して使用可能な線長を可能な限り長く保持し、半分に切断してSATAコネクタを取り付けました。
LANケーブルはツイストペアx4の8芯ですが、SATAはツイストペアx2の構造です。
余ったツイストペアは全てGNDに落としてあります。
コネクタのボディ部はアクリルによる造形を行いました。
SATAコネクタはとても嵌合の短いコネクタですのでこのボディは短い方が取り回しが良くなります。
ただ短くし過ぎるとR-AL1の被覆をきちんと掴む事ができず、格好悪いケーブルができてしまいます。
ですので、今回はSATAコネクタ側にアクリルを巻くように造成し、ケーブル側は可能な限り短くして形成しました。コネクタの強度としては十分なものに仕上がっています。

ご感想をいただいています

アクリルのボディの仕上がりに見入ってしまいました。完璧ですね。
リッピング用ドライブとX50Proとの接続に使用しました。
聴いた途端に、笑ってしまいました。なんじゃこりゃ ですよ。
PC用のケーブルと比較するものではないですね。違いすぎます。
とてつもない数の音があふれ出してきて、ひとつひとつの音が俊敏でキレがあり、
それが滑らかにつながって、音楽が踊ってるみたい。
メーカーの謳い文句
「音質もこれまで体験したことのない高密度でFレンジ、Dレンジ共に超ワイドレンジで、自然で滑らかな音色と質感表現、
 エネルギッシュで躍動感に溢れるなど、全ての項目で別次元のクオリティに到達しております。」
まさに、この通りです。

これで、銀単線と銅単線を製作して頂きました。
銀単線は、超高解像度、なめらか、どこまで続いていく余韻。ヘッドフォンの時に最適。
銅単線は、高密度、俊敏、躍動感。スピーカーだと低いところの音が押し寄せてくる感じ。
PC用のケーブル は、なぜ、オーディオ機器に使用しているのかわからん。
です。

銀単線の時に、「E4UAさんの技術力で音はよくなる」と、感想をお伝えしたのですが、
今回も同じ思いです。プラグ部分の納まりが正にぴったりです。
市販品と比べるのは失礼だと分かってはいますが、全く、違います。
音質的に良いと思われることをつぎ込んで製作して頂けるのですから、
「E4UAさんの技術力で音はよくなる」 間違いありません。

今はスピーカーがメインですので、銅単線を使って、再リッピングをして、
セッティングをつめていこうと思います。納得いける状態までできた時には
もう一度、銀単線にしてみるのか、おすすめ魅惑の 金メッキOFC単線に手をだしてみるのか?
再び、相談に乗って頂く事になると思います。
遊びはまだまだ続きますのでこれからもよろしくお願いします。
今回も、素晴らしい作品を有り難うございました。

 

銀単線の時と、純銅単線の時、それぞれ違う表情になる・・
ただのデータ転送の筈なのに、やはり変わるものなのですねぇ・・

あのマザボに付属のきしめんSATAケーブルも分解した事は有りますが、感覚器官である耳でそれを感じると分かるのでしょうけど、ただのデータなら「あれ」で十分なのだと思います。中にはヒョロい錫メッキ銅線が入っているだけでした。
金メッキOFCはアムトランスのものですが、ご試聴用に製作したもので、私の環境はプアすぎますので何方かのお耳を貸していただきたく在庫しています。

ありがとうございました。