Ultimate Ears Reference Monitor用ケーブル Mogami2944(core) 120cm

Ultimate Ears Reference Monitor用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

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UE Reference Monitorはステージ向けではなくスタジオリファレンス向けに開発したIEMですね。ナチュラルでフラットな音に魅了された方も多いのではないでしょうか。

今回はこのUERMに合うケーブルとの事で、ご希望は「音質的な特徴はあまり無い方がいい(解像度の向上などは歓迎)」「ポータブル用途なのでタッチノイズの少ないもの」で、blogを隅々まで読んでいただきかなり線材には悩まれたようですが、最終的にMogami2944の芯線で透明(銅色)のもののみを抜き出して丸四つ編みという仕様になりました。他にはBelden8503の丸四つ編みも悩まれていたのですが、なかなか硬い線材でポータブル用途では使用感が極端に悪くなる事などをお伝えし、またMogami2944/2799の芯線もそのまま丸四つ編み、丸四つ編みに収縮チューブ仕上げ、捻って編組チューブ仕上げ などもお悩みでしたので、この線材の切れ端をこれらの状態にした極短いサンプルをお送りして、柔らかさなどを確かめていただいた上で仕様の決定にあたられました。
線材はMogami 2944から抜き出した透明(銅色)の芯線のみを丸四つ編み/分岐後は捻り処理としたもので、NEGLEX OFCの素の銅の音をお楽しみいただけます。Mogami2944はこの透明と赤色の2芯ツイストペアの線材ですが、赤色の方は次回更新に書きますケーブルに使用されました。余す所無く使われたので無駄が殆ど出ず、製作する身としても気持ちがよかったです。
ヘッドホン側プラグはUE CIEM用専用プラグで0.78mm2ピン、プラグ側埋まり込み対応のものです。ここは専用品を使われるのがよろしいように思います。
アンプ側プラグはPailiccsの4極L型プラグでHiFiMANバランスアサインです。今回はSONY NW-ZX2でGND分離接続にされるそうです。
ヘッドホン側プラグは透明、分岐部やケーブルブーツも透明の収縮チューブを使い、可能な限り色を無くしたケーブルは素の音を響かせてくれそうです。

 

ご感想とお写真をいただきました。

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UERMが先週末に到着し、ケーブルのエージングも一通り済んだので、
使用した感想などを報告させていただきます。

一聴して気付くのは音場が広くなったことです。
元のケーブルでもそんなに狭い感じはしていませんでしたが、
ケーブルを替えることで一気に広くなりました。
これはGND分離による恩恵かもしれません。
また、これは線材の特徴だと思いますが、
高音がシャキシャキとしつつ伸び、
低音は低いところまで出ながら締まっています。
音全体のバランスが変わらず、UERMの特長が
維持できた事も非常に満足しています。

このケーブルの製作中に、UERMの本体に少しヒビが入ってしまったらしく、それを修理されている中ケーブルが完成し発送したのですが、早速使っていただきました。
Mogami NEGLEX OFCは4N程度の普通のOFCですが、たくさんの方にご好評いただいています。UERMでも良いベクトルでの変化を感じていただけたようでなによりでした。

ありがとうございました。

 

ue カスタムIEM用ケーブル 丸四つ編み 120cm 分岐長40cm
分岐部のみに透明収縮チューブでブーツ作成
線材:Mogami2944 (透明の芯線のみ)
 ヘッドホン側:ue CIEM専用 2ピンプラグ
アンプ側:3.5mm4極 Pailiccs L型

商品代 10056円(価格は当時のものです)

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