ONKYO DP-X1対ELEKIT TU-HP02 2台 Bi-AMP接続用ケーブル 及び TU-HP02 2台対DENON AH-MM400接続用ケーブル Belden1804A

ちょっと特殊なケーブル製作のご依頼をいただきました。

こちらのケーブル、お持ちのバランス出力対応のDAPから、同じ2台のPHPAを通して1台のヘッドホンを駆動する為のものです。
具体的にはタイトルにも有りますが、ONKYO DP-X1の出力を2台のELEKIT TU-HP02に接続し、この2台のTU-HP02の出力をDENON AH-MM400に接続する為のものです。
この接続方法は、少し前にJADE next Ultimate bi powerとしてORBが行っていたものと似ています。全く同じヘッドホンアンプであれば、ちょっと使用方法は通常とは異なりますが1台につきHotとColdの信号を増幅するようにすれば、それを2台用意すればステレオになる筈です。
個人的にはDAPからGNDを取り出してこれをTU-HP02に入れたかったのですが、DP-X1は3.5mm出力にプラグを挿入すると2.5mm出力が停止するとの事でしたので、その昔にAstell&Kern AK100などで少し流行ったGND分離接続のようなケーブルを製作する事ができませんでした。GND電位を同じにする事ができれば、さらに高音質に繋がるだろうと考えられる所、少し惜しい所でもあります。

製作にあたっては、正常に動作するか分からない所も有りましたのでヘッドホンアンプをお貸しいただいての製作とさせていただきました。
どちらのケーブルも線材はBelden1804Aを使用しました。銀メッキ銅線の高品質な線材は銅リッツ線の純正ケーブルから比べて超低域から超高域までくっきりと描くもので、一聴してその変化を感じていただけるものになっています。
外装は黒のナイロン編組チューブ仕上げを行いました。オーソドックスな色ですがオーディオの世界はケーブルは目立たない方が良いという考えや、目立つのは音の良さであるべきという考えも有りますしね。

インターコネクト側のプラグ構成は、DAP側はナイロン編組チューブ仕上げを行ったBelden1804Aが2本入るものでないといけませんので、ここは約8mmの内径を持ったEIDOLIC E-2.5GBを使用しました。かなり太いプラグでこのような用途にはぴったりです。
AMP側、及びAH-MM400接続用ケーブルのAMP側はNobunagaLabs NLP-PRO-TP35を使用し、これの左右の識別は段部分を掘って色を流す事で行っています。
ヘッドホン側プラグは3.5mm4極 長い段付きプラグを使用しました。こちらのケーブルのアンプ側アサインはPHA-3と同じですので、機種はかなり限られますが使いまわしもしていただけるものになっています。

 

お写真とご感想をいただきました。

ケーブルアンプともに無事に到着しております。

解像度感上がりとてもクリアになったように感じられます。
若干タッチノイズが気になりますが、ケーブルもしっかりできていてとても満足しております。 

Belden1804Aの持ち味を感じていただけましたようですね。
タッチノイズは、純正ケーブルから比べるとやはり出てしまいます。純正ケーブルはとても柔らかく作ってありますので、こればかりはどうしようもない所で、好音質との交換条件と考えていただければと思います。

ありがとうございました。

 

2.5mm4極 – 3.5mm3極プラグx2 バランス接続用インターコネクトケーブル 10cm
線材:Belden1804A
外装:ナイロン編組チューブ  (ブラック)
DAP側:2.5mm4極 EIDOLIC E-2.5GB
AMP側:3.5mm3極 NobunagaLabs NLP-PRO-TP35x2
商品代 11957円 (価格は製作当時のものです)

DENON AH-MM400用ケーブル 120cm
線材:Belden1804A
外装:ナイロン編組チューブ  (ブラック)
ヘッドホン側:3.5mm4極 長い段付きプラグ
アンプ側:3.5mm3極 NobunagaLabs NLP-PRO-TP35x2
商品代 14247円 (価格は製作当時のものです)