汎用MMCXケーブル4.4mm5極バランスケーブル AudioCreation PC-Triple-Cツイスト ちりめん黒地に花柄 *Numberd
アンプ側4.4mm5極プラグで汎用MMCXケーブル製作のご依頼をいただきました。
こちらのケーブル、ご依頼いただいた当初はMDR-EX1000の純正ケーブルが断線してしまい、代わりのケーブルを、バランスケーブルでステップアップをお考えでご相談いただいたものです。
それを私から、断線してしまったMDR-EX1000純正ケーブルからヘッドホン側プラグ軸を抽出し、これからMMCX変換アダプタを製作、ケーブルはMMCXケーブルとする事でさらなる汎用性と、ケーブル探しの旅に出られる事などもお伝えし、ご快諾いただき製作となったものです。
線材については十分にお悩みいただきました。MDR-EX1000はダイナミックでお好きな音、これと同時にaudio-technicaのATH-CK100PROも使われていてこちらはBAでお好きな音との事で、SONYのドンシャリは好き、CK100PROの刺さりすぎない高域も好き、ケーブルに求める事は低域が弱くならず、解像度をさらに高みに持ち上げたいとの事でした。
私から提案させていただいたのは、暖かく深い・でも締まりもある低域のMogami2799、錫メッキ銅で高域の伸び感もあるViablueEPC-1、優等生タイプでどんな音源も卒なく鳴らすAudioCreationPC-Triple-C、スーパーフラットとも言えるBelden1804Aで、それぞれの線材について低域の感じや解像感について並べてご案内させていただきました。
選ばれたのは、AudioCreationPC-Triple-Cです。上記の線材の中では最も新しいもので、PCOCCが無くなることで開発された新種の銅が使われた線材です。音の感じはPCOCCと大部分では似ているもので、すっきりした高品質な銅の音、暖かみは有るが締まった低域、倍音成分が乗り艶感が感じられる中域、メッキ系ケーブルで感じられるギラツキもなく、刺さりすぎず見通しも良い高域、解像感が高いのもあり若干音源を選ぶ事もあるが総じて優等生な性質で使いやすいものです。今回はこれを片チャンネル2芯ツイストを行いました。
外装はちりめんチューブの黒地に花柄を選択されました。ナイロン編組チューブはソリッドな色では良いものですが、柄物は繰り返しの柄になりますが、ちりめんチューブの柄はランダム要素が多い為、遠目には粒粒のようにも見え、近くで見ると渋い花柄、なかなか無いケーブルに仕上がりました。
今回はATH-CK100PRO用とMDR-EX1000用のMMCX変換プラグアダプタも同時にご注文いただきましたが、ヘッドホン側プラグはNobunagaLabs製を使用し、外装チューブの黒、変換アダプタとの色とも合わせています。高品質なMMCXプラグで接続の不安定性も少なく、オヤイデ製のMMCXプラグと合わせて第一選択とされて良いものだと思います。
アンプ側プラグは、このケーブルの製作当時はまだNobunagaLabs製の4.4mm5極プラグが発売されていなかったのもありますが、Bispa扱い(トープラ製)の4.4mm5極プラグを使用しています。品質的にはNobunagaLabs製と同じもので、ボディ違いと考えていいものです。
先の更新では4.4mm5極プラグの新種をご紹介しましたが、約1年経ってだいぶ拡充してきた感じですね。プラグの交換は同種のものであれば修理対応として標準のプラグ交換工賃より少しお安く行っております。
ご感想をいただきました。
さて、リケーブルの件の感想を。
感想を書かせて頂くと、先のメールに書いていましたが
随分とお時間を頂いてしまいました。
その理由はEX1000にあります。
線材を指定させて頂いた後、自分の中で
只でさえピーキーな100PROに、
扱い辛いイヤホンになるのではないかと、内心、
これは大きな間違いだったようで、
純正ケーブルでは、
押さえられ、聴き疲れしない明るい高音になりました。
バランス化することにより、ボーカルが前方に落ち着くとともに
適度に分解された演奏が自然に広がる感じも
リケーブルが100PROを良い意味で、扱い易い普通の
カナルイヤホンに仕立ててくれたように思います。
さて、問題のEX1000との組み合わせです。
どのような理由でそのようになったのか分かりませんが
曲により、曲とリケーブル後EX1000の合う/
あるときは「何だ、この生々しい音は」と驚く一方、
「何で、こんな眠い音になるんだ?」
最近発売されたCDは、概ね相性が良く、聴いていて
驚くような音を出してくれます。
半面、古いCD音源の場合、音の分解度合も低く、非常に眠い音を
出すことが多かったような気がします。
駄耳の私が考えるには、
モニター系イヤホンの性格が強く出て
CDの録音状態、それに加えて私の音源取込み状態の良し悪しが
分かりやすいイヤホンとなったのだと思います。
正直、EX1000はリケーブルすることにより取り扱いの難しい
イヤホンとなってしまいました。
それぞれのイヤホンとケーブルの相性は上記の通りです。
上記以外のケーブル自体や変換アダプタの取り回しについて書かせ
変換アダプタは精度高くお作り頂き、イヤホンを変える際に
「カチッ」
また、
ケーブルはしっかり作って頂いた半面、
このタッチノイズは、
致し方ありません。
タッチノイズについては別の方策を考え、対応致します。
現在、
この組み合わせだと100PROの汎用性が高くなり良いです、
でも、EX1000とケーブルを接続させて、
ゾクっとするほど生々しい、かつ良い音を出すので、
実はその音が一番好きだったりしますw。
イヤホン2機種でのご感想、みっちりいただきました。
このご感想をいただける時が、やはり一番嬉しいですね。
今回のケーブルではATH-CK100PROでは全体的に良いベクトルでの変化、対してMDR-EX1000ではとても良いのととても悪いのとが共存する変化になりました。ピーキーなものが扱いやすくなり、ピーキーすぎなかったものが扱いにくくなってしまうのは少し残念な所もありますが、扱いにくくなった中でも合う音源を見つけてくださったので使い手は有るものをお作りできたと思います。
タッチノイズについては、やはり柔らかく軽い純正ケーブルから比べるとどうしても鳴ってしまいます。こちらについては方策を考えていただけるとの事で、使いやすく変化させるのもリケーブルの楽しい所だと思います。
ありがとうございました。
汎用MMCXケーブル 120cm
分岐長35cm
耳掛けワイヤー有 6cm
スライダー有り
E4プレート・シリアルナンバー有
線材:AudioCreation PC-Triple-C
外装:ちりめんチューブ 黒地に花柄
ヘッドホン側:MMCX NobunagaLabs MMCX-DIY
アンプ側:4.4mm5極プラグ Bispa BSP-T445-015NG5
商品代 16952円 (価格は製作当時のものです)