新規部品を追加 4.4mm5極プラグ 日本ディックス Pentaconn L型 Furutech FT-7445(R) CF-7445(R)
先日 SONYより新DAPが発売されましたね。E4UA blogをご覧いただいている方でも既に予約購入された方も多いのではないでしょうか。
NW-ZX300は型番的にはNW-ZX100の後継機にあたりますが、先に発売されたNW-WM1Z&1Aの設計思想を多く取り込み、持ち運びにとても良い(胸ポケット運用でもほぼ問題無い)小型軽量でありながらも高音質で、4.4mm5極プラグでのバランス接続をもっと推し進めたいSONYの意気込みがとても感じられる機体になりました。
ここに搭載されるバランス接続用端子、これはNW-WM1Z&1Aに搭載されている4.4mm5極のものです。汎用性から先に生まれた2.5mm4極ではなく、オーディオ専用設計である4.4mm5極には2.5mm4極には無い利点が有ります。例えば音質であったり、耐久性であったり、今後に期待できるか・・などです。
E4UAにも4.4mm5極バランス接続プラグを使用したケーブル製作のご依頼は増え続けています。
SONYの他にもSENNHEISERからヘッドホンアンプが発売される予定ですし、audio-technicaなどからも4.4mm5極プラグのバランスケーブルが発売される予定となっていたり、将来性を考えると当分先にはなりそうですが、バランス接続は4.4mm5極に統一化されていくのではないかなと思っています。
4.4mm5極プラグは日本ディックスがその規格化に携わり、基本設計から製作までを行いました。ですので日本ディックスのPentaconn4.4mm5極プラグ&ジャックがこの規格のスタンダードですが、特許があるとされる部分を除くとその形状はJEITAで規格化されており他メーカーでも製造できるもので、今までもトープラ販売などから同形状のプラグは発売されています。
今回はその4.4mm5極プラグに新種の登場で、E4UAでも標準在庫として揃えるものをご紹介します。
日本ディックス Pentaconn L型 6800円
(製作費換算時1400円)
日本ディックスよりL型プラグが発売されました。待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
ただ、E4UAでは既に4.4mm5極プラグの軸のみを抽出してボディをアクリル形成し、低背なL型プラグをいくつも製作していましたので、やっと出たか・・という思いが強いです。
プラグボディはストレート型プラグと同じくアルミ削り出し形成で強度は高いものになっています。ケーブル穴径が約4.5mmと、ストレート型に対してかなり細めなのは全くのポータブル用ケーブルを主眼において開発されたようですね。このケーブル穴の部分は素材が薄い為拡大化を行う事もできない為、使用できる線材が限られる事になってしまっています。ちょっとピーキーなプラグかもしれません。太い線材をL型で使われたい方は、やはりアクリル形成にされた方が良いように思います。
音質の傾向は先に発売されたストレート型のPentaconn(真鍮版)と同じで、(純銅プラグと比べて)ずしっと力強い音、カリカリにチューニングされたものではないですが第一選択として全く問題無いものです。
L型の純銅プラグも同時発売されていますがこちらは高価すぎるのもあり、とりあえず入手はしていますが標準在庫としては扱わない事にしています。eイヤホンなど販売店に在庫が有ればそれを入手して組み込む事は可能です。
Furutech
写真左 FT-7445(R) 3800円
写真右 CF-7445(R) 5200円
(共に製作費換算時1200円)
ロジウムメッキプラグを意欲的に発売しているFurutechからも、4.4mm5極プラグが発売されました。
どちらもプラグ軸は同じものが使われていますが、この軸には弱磁性銅合金が使用されているらしいですが真鍮(銅と亜鉛の合金)だと完全非磁性ですので真鍮でもないですし、いつものFurutechの謎に包まれた合金という事でしょうか。
どちらも軸部分では同じものが使われていますので、ボディの雰囲気違い、お好みのものをお選びいただく感じになりそうです。
FT-7445(R)はステンレス製の重厚なボディで制振効果が高そうです。ナーリングとも違う、Furutech削りがただの寸胴なボディをお洒落に演出しています。
CF-7445(R)のボディはドライカーボンのリングをクロム系メッキのステンレスでサンドした構造になっており、その大きさもあってかなり精悍なイメージに仕上がっています。
ケーブル穴径はどちらも6mm(拡大化で8.2mmまで)で、太いケーブルも大抵のものは使用可能でしょう。
以上、よろしくお願い致します。