audio-technica ATH-IM70用ケーブル オヤイデPureOCCツイスト 95cm “04N”

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ATH-IM70用ケーブル製作のご依頼をいただきました。ATH-IM70用ですが勿論IM04などにも使っていただけます。

今回で3本目となるケーブルは、今までご注文いただいた中の集大成とも言える形になっています。アンプ側プラグは最初はストレート形状、2本目はPailiccsのL型プラグでの製作でした。使われる環境がWalkman A10シリーズをカラビナでベルト通しに掛けて使われていて、ストレートプラグの場合は立っている時は使いやすく座るとケーブルが鋭角に曲がってしまい、L型プラグの場合は立っている時は少し邪魔になるが座っている時は使いやすいという、A10のような小型DAPをカラビナで吊って使われる方には起こり得る使いにくさを経験されていました。
ここで、E4UAからお薦めさせていただいたのはアクリル形成による45度L型プラグです。ストレート(0度)でもL型(90度)でもない、その中間を取った角度はどちらにでも柔軟に対応できると考えました。アクリル形成で十分小型に製作していますのでどちらの向きに引っ張ってもあまり嵩張らず、アクティブに使われる方にはケーブルの存在を忘れる事ができるものだと思います。

線材はオヤイデPureOCCをツイスト&ツイストし、黒収縮チューブ(スミチューブC)でジャケット形成しています。スミチューブCはオレフィン系の収縮チューブの中でも収縮後も比較的薄くて柔らかく、特に黒のものは経年劣化での色変化も起きず、良いものです。PureOCCの細さ・柔らかさを犠牲にしないと考えます。
よく曲がる事が想定されるアンプ側根元にも同収縮チューブを使用してケーブルブーツを形成しています。等比数列的な長さで切り出した収縮チューブを使うと、どの方向に引っ張っても同じ角度で曲がり根元は保護された、とても使いやすいブーツを作ってやる事ができます。

ヘッドホン側プラグはATH-IM系専用プラグ、耳かけワイヤーは6cmを添えています。

 

ご感想をいただきました。

本日ケーブルが届き、早速着用してみました。
聴き比べを十分に行ったわけではありませんが第一印象としては
低音よりの重心で音が太かった以前のMogami2799に比べると
本当にモニターライクというか、全体的な見通しがよく、すっきりとした印象です。
好みとしては楽しく聴ける低音を盛った音なのですがこれはこれでDAPのイコライザーとの相性が良さそうです。
といっても低音が減っている、音痩せしているという意味ではないので
音が全体的に明るくなったという感じかもしれません。

今回一番のポイントは手作業で作成して頂いた変形型プラグです。
正直、ここまで綺麗な形成のものが出来るとは思っていませんでした。
普段からDAPをズボンからぶら下げて使うためストレート、L字型どちらにしろ
ケーブルにはそこそこ曲がる力がかかっていたのですが
このプラグのおかげでそれらの問題は解決します。

細く柔らかい為タッチノイズも気になりませんし、音質、使用感共に満足です。
いつもより少々高い買い物でしたがそれに見合うケーブルでした。
今年でまる3年使用しているIM70ですが、本体に問題がない限りはまだまだ現役で使えそうです。
有難うございました!

Mogami2799との音の違い、良いベクトルでの音変化を感じていただけました。
また45度L型プラグの使いやすさも感じていただけましたようでなによりでした。

ありがとうございました。

 

ATH-IM系ケーブル 95㎝
分岐長35㎝
E4プレート・シリアルナンバー有
 線材:オヤイデPureOCC
 外装:収縮チューブ スミチューブC 黒
 ヘッドホン側:ATH-IM系プラグ
 アンプ側:3.5mm3極プラグ軸のみ
 アンプ側:アクリル形成プラグボディ 45度
商品代 16810円 (価格は製作当時のものです)