Philips A5 Pro用ケーブル Mogami2799 150cm ブラック
Philips A5 ProはPhilipsのサウンドエンジニアとDJ ArminがコラボレーションしたDJ用ヘッドホンです。ジャンルはDJ用ヘッドホンの括りですが、モニターヘッドホンとして十分に使用できる性能、さらに大音量の中でも正確にモニタリングできる遮音性、ハードな扱いでも壊れない堅牢性を持った、高品質なヘッドホンです。今回はPhilips A5 Pro用ケーブル製作のご依頼でした。
このPhilips A5 Proですが、ヘッドホン側プラグが3.5㎜ではありますがなかなか特殊な形状をしています。簡単に言うとロック機構&超長い段付きL型プラグですが、そんなものは市販プラグを見回しても、L型プラグ自体が種類が少ないのに存在する訳がありません。ですが製作できる見込みを持ってご依頼いただいたからにはお答えしなければなりませんね。
ロック機構については、こればかりは再現できないものとしてご理解をいただきましたが、超長いプラグは造る事はできます。このケーブルを製作した当時はまだまだアクリル形成プラグの技術が甘かった頃ではありますが、かなり硬いプラグを形成できる事を確認していましたので、アクリル形成プラグをお薦めさせていただきました。
ヘッドホン側プラグはViablue T6s smallの軸のみを抜き出して製作しました。段部分をアクリル形成するので十分な硬さは確保できると考えましたが、それでもT6s smallのプラグ軸のGND部分が長い事でさらなる頑丈さも得られると考えたからです。
出来上がったヘッドホン側プラグは、ほぼ純正のプラグからロック機構を抜いただけのようなものになりました。Viablue T6s smallの軸のGND部分が段部分より長いのでプラグボディとも言える部分の中にまで伸びており、強度的には全く問題ないものができました。
アンプ側プラグはボディ径の細いプラグをご希望でしたので、AECアルミボディのプラグをお薦めさせていただきました。段付きプラグではありませんが直径7㎜のプラグボディは大抵の環境において快適な使用ができます。またDAPなどにカバーを被せられていても、殆どの場合そのまま使っていただける太さだと思います。プラグボディは短いですので取り回しは良く、特に屋外では取り回しの良さは使いやすさに直結すると思います。Pailiccsの段無しプラグもプラグボディが短いですのでお薦めできますが、プラグボディの細さではAECアルミボディですすね。
線材はE4UAでも使用実績の多いMogami2799を、芯のみとはせずそのまま使用しています。シールド付きですので少し硬いですが十分すぎるほどの強度は有り、また外来ノイズの遮断効果は高いです。今回のケーブルはDJとして出演する場所に行くまでの移動時間において、軽量で扱いやすいケーブルが欲しいとの事で製作したものでしたが、屋外のノイズが多い環境でもA5 Proの抜群の遮音性と共に最高のリスニング&イメージトレーニング環境を提供してくれるでしょう。
お写真とご感想をいただいています。
同時にSRH1540用ケーブル製作のご依頼をいただいていまして、そのご感想もいただいたものです。
Mogami NEGLEX OFCは解像度の高い銅という事でFAとして良いようですね。殆どのヘッドホンで解像度の向上を感じていただけるものと思います。
ありがとうございました。
Phillips A5 Pro用ケーブル ヘッドホン側アクリル形成プラグ
商品代 5475円(製作当時の価格です)