汎用MMCXケーブル アンプ側RCAプラグ GND分離仕様 Mogami2799 120cm ワインレッド

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SONY XBA-A2用に、汎用MMCXケーブル製作のご依頼をいただきました。

当初はnano iDSDのRCA OutをPHA-3形式の3.5㎜3極に変換するケーブルなどをご依頼いただいていたのですが、blogをさらに見ていただいている内に、製作できるものの幅が広すぎてどんどん想像が膨らんでしまい、最終的にお持ちのXBA-A2用のMMCXケーブル製作となりました。

線材は音が良く使いやすくて単価も安いMogami2799です。これを芯のみで使用し編組チューブでまとめてケーブルにしています。アンプ側・ヘッドホン側両方で分岐していますが、よく曲がると予想されるアンプ側は分岐部内部の芯線を収縮チューブでさらに保護してから細線用編組チューブに通しています。ヘッドホン側はアンプ側ほどの屈曲は無いと考えられ、また細い方が取り回しも良いですので極細編組チューブに通しました。どちらもワインレッドカラーでおとなしく主張する良い色だと思います。

ヘッドホン側プラグはMMCXプラグ軸のみの後端をパテ形成し、左右の識別にスワロフスキーON、収縮チューブ仕上です。SONYの最近のイヤホンはMMCXプラグで接続されるものが多いですが、プラグボディが専用設計になっており回転が抑制される形状になっています。この形状を個人製作で真似するのは不可能に近い(専用設計のプラグのみもあるのですが、今度はMMCXプラグの精度が悪い)ものです。
E4UAではMMCXプラグ軸のみを収縮チューブで仕上げますのでかなり細い形状でプラグを形成する事ができます。ヘッドホンではSHUREのSRH1840シリーズが、かなり奥まった位置にMMCXジャックが有りこれには接続できませんが、MMCXが使われるイヤホンではほぼ全ての機種で使用できる事を確認しています。

アンプ側プラグは高品質なMogami製RCAプラグを使用しました。丁寧に製造されたRCAプラグで、HOT側・GND側どちらも艶消し金メッキ仕上げになっています。これによりジャック側に張り付いたりする事もなく、嵌合は少し強めですが抜き刺しはシルクタッチで、少し力をかけてやるとするすると抜き差しができます。

 

お写真とご感想をいただきました。

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ケーブルが届いて1週間まだじっくりとは聴けていませんが、
感想を書きたいと思います。
GND分離はすごいです。
ベールが一枚はがれたような感じですね。
音場感、解像感がアップし定位も自然な感じがします。
そんなに良い耳は持っていませんが、全然変わる事は解りました。
 
製作依頼時はnano iDSD用にと思っていたのですが、
ケーブル到着前にどうせならと、頑張ってmicro iDSDを購入してしまいました。
もう一つケーブルを依頼してましたがmicro iDSD購入を迷っていまして、
キャンセルしたのはその為です。
nano iDSDもいい音ですがmicro iDSDは数段上ですね。
ただ、XBA-A2はmicro iDSDで聴くには力不足かなとも思いました。
でも元の3極接続には戻れない気がします。
ストレート形状で依頼しましたが、曲げると耳掛けも出来ますね。
耳掛け用途では考えて無かったので分岐が短いですが(笑)
ありがとうございました。

 

どんなイヤホン・ヘッドホンでも、バランスアンプなど用意しなくても、アンプ側でGNDを束ねてやらずに分けて配線してやるだけで高音質化が可能だと思います。
特にifi Audioのnano iDSDやmicro iDSDはRCA出力を持っており、これの接点は2.5㎜や3.5㎜と比較してかなり大きく、接点での抵抗はこれらと比較してかなり低いものです。この辺も高音質化に貢献しているのだと思います。
ありがとうございました。


汎用MMCXケーブル RCAプラグGND分離仕様 120cm 分岐長35cm
 線材:Mogami2799芯のみ 150円/m x1.2 180円
 外装:ナイロン編組チューブ 100円/m x1.7 170円(ワインレッド)
 ヘッドホン側:MMCXプラグ 650円
 ヘッドホン側:スワロフスキー 400円(右シャム、左ライトサファイア)
 アンプ側:RCAプラグ Mogami7551 950円
 その他:収縮チューブ、パテなど 300円
  部品代合計 2650円
  製作費 6625円
商品代 9275円(価格は製作当時のものです)