SENNHEISER Momentum用 Ratoc式バランスケーブル Belden1804A 115cm ブラック

SENNHEISER Momentum用 Ratoc式バランス接続ケーブル製作のご依頼をいただきました。

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先日UPしましたREX-KEB01Fから最近発売されたREX-KEB03まで、Ratoc Audio Labのアンプは2.5mmモノラルプラグx2の形式となっています。KEB03では片方の出力が4極出力対応らしいですがRatocの方によるとあまり使ってほしくはないらしく、Ratocは2.5mmモノラルx2を貫いていますね。

今回はKEB02をお持ちの方より、Momentum用のバランスケーブル製作のご依頼をいただきました。

線材はBelden1804A、E4UAでもよく使われている銀メッキOFCの良質な線材です。4芯の線材ですのでそのままバランス伝送に使用する事ができます。アンプ側分岐長は約8cmで、この部分は1804Aの芯線が2本ずつになりますが、ここはヘッドホン側よりもよく曲がる場所と考えられますので強度が必要です。ですのでそれぞれにBelden1804Aのシールド編組を通してから収縮チューブで固定し、編組チューブに通してケーブルとしています。

ヘッドホン側プラグは2.5mm4極プラグの軸のみをBelden1804Aと極短で接続し、収縮チューブ仕上げのプラグとしています。中華製ですが一応、Momentum対応のプラグは販売されているのですが、どれも3極のものでSENNHEISERの意向(アンプ側プラグでGNDを束ねる)から外れたものとなっており、私はあまり使いたくないのです。バランス接続でなくとも4芯で伝送してやる事が、本来のMomentumの音をさらにケーブルの変化で持ち上げてやる事ができる唯一の方法だと考えています。

アンプ側プラグはオヤイデ P-2.5SRでステレオプラグですがRingとSleeveを導通させる事でモノラルプラグとして使用しています。これはKEB01が発売された時から説明書にも記載されていた事で、2.5mmモノラルプラグでオーディオグレードのものがほぼ皆無であった事からの配慮でしょう。今ではオヤイデから高性能なプラグが出ていますのでこれを使わない手はありませんね。左右の識別はナーリングの意匠の隙間に白/赤の収縮チューブを仕込んでいます。プラグの使いやすさはそのままに、きちんと識別できる方法だと考えます。

ありがとうございました。

 

SENNHEISER Momentum用 Ratoc式バランスケーブル 115cm
 線材:Belden1804A 820円/m x1.2 984円
 外装:ナイロン編組チューブ 100円/m x1.3 130円
 ヘッドホン側:2.5mm4極 プラグ軸のみ 300円
 アンプ側:2.5mm3極 オヤイデ P-2.5SR 1100円 x2 2200円
 その他:収縮チューブ等 300円
  部品代合計 3914円
  製作費 x2.0 6228円(P-2.5SRを700円/個として換算)
商品代 10142円