Pioneer HDJ-X10用ケーブル Belden1804A ブラック

Pioneer HDJ-X10用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

DJ用ヘッドホンでは、SONY派 Technics派 Pioneer派 その他派・・ってのが10年ぐらい前までの感じだったのですが、最近はどうなんでしょうか。
PioneerのDJ用ヘッドホンも、1代前はHDJ-2000で側圧強でモニターに負けないブリブリサウンドでしたが、HDJ-X10はさらに空間表現が良くなったそうですね。

今回ご依頼いただきました方も、HDJ-X10の前にはHDJ-2000を10年来お使いだったそうですが、ヘッドバンドが加水分解でボロボロになり、HDJ-X10を購入されたそうです。
ただ、HDJ-2000はPCOCCでリケーブルされていた所、純正ケーブルのHDJ-X10は音が籠って聞こえてしまうようで、リケーブルを探されていました。
そんな所で、E4UAにご依頼いただいたものです。

線材は当初、PCOCCの後釜とも言えるPC-Triple-Cをお考えでした。
ただ、PC-Triple-Cもとても良い線材なのですが、今回は中・高域の籠り感を払拭されたいようでしたので、E4UAからはBelden1804Aをお勧めさせていただき、製作となりました。。
Belden1804Aは編組シールド付きの細身の4芯線でバランス接続用としても、勿論シングルエンドでも、超低域から超高域まですっきりと描く、優等生的な線材です。HDJ-X10でも純正ケーブルの籠り感は解消できると感じました。

ヘッドホン側は高品質なITT製 MiniXLR4極プラグを使用、アンプ側はこちらも高品質なNobunagaLabs製3.5mm3極プラグを使用しました。
ケーブルブーツは全て、見た目のすっきりした内装式としております。ケーブルブーツ自体の劣化を抑えながらも柔らかく、ケーブルの寿命を延ばしています。

 

ご感想をいただきました。

早速2時間程度使用させていただいてのレビューになります。
当初、純正ケーブルでのこもり感を解消したいとのことで相談させていただきましたが、これについては期待通りの結果でした。
純正のままでも十分いい音を奏でてくれるヘッドホンではありますが、密閉型の宿命でさらに側圧が強いこともあり、どうしても音のこもりが気になるものでしたが
1枚も2枚も殻が破れたような透き通った音になりました。
更に、高音だけでなく低音についても、引き締まった深い音になったことで、上品でノリの良いヘッドホンに生まれ変わりました。
元々解像度の高いヘッドホンですが、自分が求めている「この瞬間に鳴っている音をすべて感じる」ことをより忠実に叶えてくれるものになったと思います。
ケーブルによる音の変化は、賛否両論で感じ方に個人差はあるといわれていますが、普段オーディオに興味のない連れに音の傾向の説明だけをして聞き比べてもらい
1回目と2回目、それぞれどちらが純正でBelden1804Aなのかを当ててもらうテストを2回ほどしてみましたが、2回とも即答で当てていたところを見ると、
この変化は多くの方に共感してもらえるものであると思っています。

希望通りのケーブルを作成していただきありがとうございました。そして、おつかれさまです。
また、なにかあれば相談をさせていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 

ご友人とブラインドテストをしていただけたそうですが、即答できる程の違いは、十分な変化が有ったのだと思います。
純正ケーブルでも十分高音質なヘッドホンでも、やはりケーブルを変えてやるとさらに高い所に持ち上げてやる事ができるんですよね。

ありがとうございました。