beyerdynamic Aventho Wired用ケーブル Mogami2799 ブラック

beyerdynamic Aventho Wired用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

このAventho Wiredというヘッドホン、T51pの後継に当たるものですね。T51pは両出し直付けケーブルでしたが、これが着脱式ケーブルになっており、ケーブルの断線もあまり心配する必要は無くなり、またAventho Wirelessでは不可能なバランス接続や、リケーブルを行ってさらに音質追及をできる所がウリなヘッドホンですね。

今回ご依頼いただきましたケーブルは、まさにポータブル運用をお考えなのが分かるもので全長は90cm、ケーブルから色を排しながらもカーボンリングの意匠の入ったYスプリッターを入れ、目立たず格好良いものを目指されました。

線材はMogami2799をご指定いただきました。
Mogami2799はE4UAでは最も使用頻度の高い線材です。まず最初のリケーブルとしてお勧めしておりますが、聴きやすい、艶の乗ったウォーム系の音質でリスニング向けと言える音を持っています。
外装は黒のナイロン編組チューブ仕上げ、カーボンリング&梨地スモークのYスプリッターを入れて雰囲気を締めています。

ヘッドホン側プラグは3.5mm3極でトープラ製Bispa扱いのBSP-STMP-015GS4、アンプ側プラグは4.4mm5極銀メッキでNobunagaLabs製 NLP-PRO-TP44/5(S)を使用しています。
プラグを金メッキにされるか銀メッキにされるか、当初お悩みのようでした。これについては、銀メッキはやはり、ほんの少しではあるが腰高な印象になる事をお伝えし、よほど低域が出過ぎるヘッドホンを締めてやる目的でもない限り、両方を銀メッキにする事は控えた方が純正ケーブルでの音バランスを崩し過ぎない事をお伝えし、今回はアンプ側プラグのみ銀メッキにされました。
ヘッドホン側プラグの左右の識別は、プラグ根本の段差部分を少し掘って赤/青の色を入れる方法にて行っています。これについてはご依頼者さまより、ケーブルの外から見える所には可能な限り色を入れないで・・と言付かったからです。ヘッドホン自体はブラックとシルバーで固められている所に余計な色が入ってしまうのは、折角のフルオーダーケーブルなのですから勿体ないですし、着用時においてはヘッドホンの形状から左右の判別が可能な為、プラグは接続時のみ左右の判別ができれば問題無いからです。

 

お写真とご感想をいただいています。

音質については、低音が豊かになり、それでいて中高音の見通しもスッキリしています。全体的に解像度も上がり、大変満足です。

そしてケーブルの見た目ですが、写真を添付したとおり、純正品ではないかというくらいAventho Wiredにマッチしています。特にYスプリッターがデザイン全体のアクセントになっているようで、付けていただいて本当によかったと思ってます。右側と左側のケーブルの認識も、赤と青のインクでデザインを壊さずに識別可能となっていて最高です。

この度は素晴らしいケーブルを制作いただきありがとうございました。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。 

接続後は、見える所には一切色が無い・・これを追求した結果、ご感想をいただいた通り純正ケーブルと見まごうようなものが出来上がってしまいました。ですがYスプリッターを入れたり、音質面でもヘッドホンの性能を開花させる事ができたようで良かったです。

ありがとうございました。

 

beyerdynamic Aventho Wired用ケーブル 90cm
分岐長30cm
線材:Mogami2799
外装:ナイロン編組チューブ (ブラック)
外装:Yスプリッターc  梨地スモーク・カーボンリング
ヘッドホン側:3.5mm3極 Bispa BSP-STMP-015GS4
アンプ側:銀メッキ4.4mm5極 NobunagaLabs NLP-PRO-TP44/5(S)
商品代 19300円 (価格は製作当時のものです)