ULTRASONE Tribute7用ケーブル ACROLINK銀メッキ7NOCC 16芯編み込み 150cm *Numberd
ULTRASONE Tribute7用ケーブル製作のご依頼をいただきました。
Tribute7・・E4UAでも何本かケーブル製作のご依頼をいただいており、ほぼ全てblogには掲載していますが、純正ケーブルで大損をしているヘッドホンなのかもしれないと感じています・・
というよりも、ケーブルを交換して性能が開花するヘッドホンが殆どのようにも思いますね。Tribute7もしかり、ケーブルで大化けするヘッドホンでしょう。
今回ご依頼いただきました方、やはりTribute7の低音の表現がお好みではないようで「低域の量感を犠牲にせず締まり感を与えられるケーブルを」とのご依頼をいただきました。Tribute7のちょっとボワっとした低音は、皆さんこれが苦手のようです。
そして、線材は当初よりACROLINK銀メッキ7NOCCをご指定で、これの16芯編み込みをご希望でした。
このACROLINK銀メッキ7NOCCは、片チャンネル2芯での使用でも十分にこれを感じていただけますが、超低域まで沈み込み、高域はとても見通し良く伸びるレンジの広さを持っています。鳴り方は若干ウォームに感じる事も有りますが淀み無くスムーズでリスニングとモニタリングの中間辺りの音に思います。
E4UAでは過去に数本、こちらやこちらなど16芯編み込みでのケーブル製作を行っています。今回も編み方は丸16芯編みと言えるもので、8芯ずつが複雑に絡み合ったものです。この編み方を行うと、GNDが縦横無尽に張り巡らされたケーブルができる為、特にシールドを必要とする事無くシールド効果をもたらします。編み込みですのでほどける事は一切無く、とても柔軟なケーブルができます。
また編み込みケーブルの特徴とも言える音の広がりを十分に感じられる事になり、見た目と共に華やかな音がお好みの方には特にお勧めできるものになります。
ヘッドホン側は他のTribute7用ケーブルと同じようにHD598用プラグを流用、ロック部分まできちんと使用可能になっています。ケーブルねじれが起きないよう、ロックピンの向きを把握してプラグを取り付けていますので、ケーブルがねじれる不快感無く快適にお使いいただけます。
アンプ側は高品質なXLRプラグでNEUTRIK製 NC4MXX-Bを使用しました。
ご感想をいただきました。
本日ケーブルが無事到着しました。
仕上げは非常に美しく、銀メッキ線16芯の輝きが活かされたラグジュアリー感のある逸品だと思います。
線は柔らかく大変取り回しがいいため、使用時にストレスを感じません。
音質としては、まず狙いであった「低域の量感を犠牲にせずタイトに」は確実に実現されています。
重み・迫力のある低域が、正確無比かつスピーディに打ち寄せてきます。
タイトさを上げると普通に考えて響きがトレードオフになると思っていたのですが、
このケーブルでは、場合によってはむしろ響きが豊かに聞こえます。
極低域まで沈み込むこの音色がそう思わせるのかもしれません。
また、低域が締まったせいか全体の分離感が更に上がり、
特にボーカルの輪郭がクッキリと見えることに驚きました。
(中域はやや厚みが増しているかもしれません。)
高域~超高域はどこかにピークを持つことなく自然に伸び、聴きやすいです。
密度は向上したのに全体としてはスッキリしていてしつこくない、
そんなバランスの取れた素晴らしいケーブルだと感じました。
以上のように、短時間での簡易評価でも、
当初の狙い以上の音質となっていることはハッキリと確認できました。
今回は本当にありがとうございました。
16芯編み込みケーブルは見た目の華やかさは最強の部類かもしれませんね・・
また16芯は音の密度は高くなりますね。そして編み込む事で音の広がりが出る事が、線材自身の性能と合わさってタイトながら広がるという、なかなかできないものができてしまいました。
ありがとうございました。
ULTRASONE Tribute7用ケーブル 150cm
分岐長30cm
E4プレート・シリアルナンバー有
線材:ACROLINK銀メッキ7NOCC
外装:無
ヘッドホン側:HD598用プラグ
アンプ側:XLR4極 NEUTRIK NC4MXX-B
商品代 76980円 (価格は製作当時の物です)