audio-technica ATH-WS1100 3.5mm4極でのGND分離化 及びXLR3極x2専用ケーブル製作 ACROLINK極軟銀メッキ6NOCC ブラック&メタリック編組チューブ仕上げ

audio-technica ATH-WS1100のGND分離化・バランス接続対応化改修のご依頼をいただきました。

同ヘッドホン、分解している中で感じましたが、なかなか革新的アイデアが詰まったものですね。ドライバーの造りや固定方法、また内部の構造も凝っていると思います。惜しむらくはバランス接続には対応していないという所ですが、これは改造次第。
今回ご依頼いただいたように専用ケーブルも一緒に製作すれば、到着してすぐにバランス接続でお楽しみいただけるようになります。
Pioneer U-05をお持ちとの事で、バランス接続が生きる所ですね。

 

また今回は専用ケーブル製作のご依頼も一緒にいただきました。
リケーブルによって得られたい特性としては・・
・中高域の再生能力を上げてやりたい。
 ・高域は抜けがもっと良く・・
 ・中域はボーカルがもう少し前に出てほしい(乾いた音に感じるので艶っぽさも欲しい)
・音場を広げたい
とのことでした。
またケーブルのご予算は、あまり高額なヘッドホンでも無いので2万円程度までともいただいておりました。

E4UAはリケーブル標準の線材としてMogami2799とカナレL-4E5Cをご用意しておりますが、上記のご要望はどうもこれら線材では達成できなさそうに感じました。特にこれら線材は純銅線ですので高域の抜け感は銅線なりです。やはり高域の抜け感を得られたいのでしたら純銀線か銀メッキ線の選択が良いものになります。
そして、中域・ボーカルがもっと近ければ・・とお考えでしたのでACROLINK 極軟銀メッキ6NOCCをお勧めさせていただきました。この線材は他のヘッドホンでの実績もありますが、音場を広げながらボーカルを一歩手前に引き出してくれます。
またそれのみでも使用可能な耐久性と十分な柔軟性も持ち合わせていますので、柔らかく使いやすいケーブルを製作する事ができます。
外装は今回、ブラック&メタリックのナイロン編組チューブ仕上げを選択されました。
ATH-WS1100の黒地にシルバーとよく合う外装だと思います。

ヘッドホン側プラグは3.5mm4極でNobunagaLabs製 NLP-PRO-IS35/4をSONYアサインで使用しました。NLP-PRO-IS35/4はMDR-1Aにも使えるプラグですので、このケーブルだけでMDR-1Aをお持ちでしたらそちらでもお使いいただけるようになりますね。

アンプ側プラグはベリクロムメッキの綺麗さをとられて、NEUTRIK NC3MXX-HEをチョイスされました。オヤイデのプラグ同様、とても綺麗なマットシルバーのプラグと極厚金メッキ軸は超長期間、高品質を保つことができるものです。

 

ご感想をいただきました。

今回、ヘッドホンのGND分離化と専用ケーブルの制作をして頂いたのでどちらがどう影響してるのかよく判らないのですが、実際こんなに変わるとは思いませんでした。
全体的に解像度が上がり聴こえて無かった音も聴こえます。特に高音はモヤッとしてちょっとベールがかっていたのが無くなり抜けも良くなりました。ボーカルもほどよい近さで艶っぽさもプラスされた感じです。
あと今までは音がなんとなくかたまって聴こえてたのが、広がったというか立体感があるというかそんな感じになりました。

編組チューブのメタリックが写真で見るよりもキラキラ感が凄くて笑ってしまいましたが、所有感を満たしてくれる作りの良さに大満足です。
また依頼する機会がありましたらよろしくお願いします。今回は有難うございました。

バランス接続による所、ケーブルの変更による所、2つの変化が一気に来くる事でかなりの変化を、それもとても良いベクトルで感じていただけました。

ありがとうございました。

 

ヘッドホン改修 GND分離化
ヘッドホン:audio-technica ATH-WS1100 持ち込み
3.5mm4極ジャック マル信製 基板付けタイプ
商品代 9400円 (価格は製作当時の物です)

GND分離化 ATH-WS1100用ケーブル 120cm
アンプ側分岐長 8cm
E4プレート・シリアルナンバー有
線材:ACROLINK極軟銀メッキ6NOCC
外装:ナイロン編組チューブ (ブラック・メタリック)
ヘッドホン側:3.5mm4極 NobunagaLabs NLP-PRO-IS35/4
アンプ側:XLR3極 NEUTRIK NC3MXX-HE
アンプ側:NEUTRIK XLRプラグ用カラーリング XXR  (右赤 左灰)
商品代 19292円 (価格は製作当時の物です)