audio-technica ATH-ADX5000用ケーブル Mogami2534 ハンターグリーン

audio-technica ATH-ADX5000用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

ATH-ADX5000は同社のトップエンドモデルですね。
audio-technicaのヘッドホンはいくつかの機種を分解・改造してきましたが、特にドライバーの固定方法がよく考えられていました。ATH-ADX5000ではドライバーのフレームがバッフルと同時形成されていて、かなり考えられた作りこみだな・・と思っています。

さて今回ケーブル製作のご依頼をいただくにあたり・・
第一希望 低域の量感を増やしたい
第二希望 音に厚みを出したい
第三希望 潤い、瑞々しさが欲しい(乾いた音にしたくない)
というご希望をいただきました。
またケーブルはなるべくタッチノイズが少なく、可能であればスライダーを取り付ける事を希望されていました。

線材について、blogの標準在庫ページよりいくつかをお選びいただき、そこからお勧めをさせていただきました。
Mogami2799という選択肢も考えられていたのですが、潤い・瑞々しさという点ではMogami2534とほぼ同点、第一のご希望が低域の量感を増やす事でしたので、この点ではMogami2534の圧勝と考えました。

また今回はウッド削り出しYスプリッター&スライダーを選択されました。
このYスプリッター&スライダーは、一つの木材の同部位からYスプリッターとスライダーを、ケーブル穴径などを専用設計として削り出して製作するものです。
ルーターによる削り出しの後はサンドペーパーによる空磨き及びオイルサンディングを行っています。重量は有りませんのでタッチノイズを減少させる直接の効果は有りませんが、ケーブルの雰囲気を盛り上げてくれる好アイテムだと考えています。
外装はナイロン編組チューブ仕上げとし、ハンターグリーンを選択されました。ウッド削り出しYスプリッター&スライダーはマホガニーを選択されましたが、とても良い色のバランスだと思います。
タッチノイズはMogami2534という太い線材の為どうしても起こるものですが、スライダーが有ればある程度は解消する事ができます。それも、今回ウッド削り出しYスプリッター&スライダーをご選択いただきました理由の一つとの事でした。

ヘッドホン側プラグはaudio-technicaですのでA2DCプラグですが、これのヘッドホン専用プラグを使用しています。金属ボディで質感が高く、長期間お使いいただけるものになっています。
アンプ側プラグは高品質な日本製軸のNobunagaLabs製3.5mm3極プラグ NLP-PRO-TP35を使用しました。

このケーブルは今後4.4mm出力のDAPを購入された際に、アンプ側プラグより10cmの所で切断して4.4mm5極ジャックを取り付け、ヘッドホンケーブルには4.4mm5極プラグを取り付けるご予定との事で、当初は全長120cmで製作するご依頼をいただいていたのですが、130cmに変更しての製作になっています。

 

ご感想をいただきました

ケーブルは美しくクウォリティが高いです。
ウッドのケーブル分岐部とスライダーがとても質感が高くて良いですね。
音はまだ少しだけしか聴けておりませんが、傾向通りの音になっていると思います。

私も、製作を進めてみてウッド削り出しYスプリッター&スライダーが想像以上に綺麗にまとまっているのを感じました。ハンターグリーンの外装とのマッチングがとても良いのだと思います。
音質の面でもご満足いただけましたようで良かったです。

ありがとうございました。

 

audio-technica ATH-ADX5000用ケーブル 130cm
分岐長40cm
スライダー有
線材:Mogami2534
外装:ナイロン編組チューブ  (ハンターグリーン)
外装:ウッド削り出しYスプリッター&スライダー  (マホガニー)
ヘッドホン側:A2DCプラグ ヘッドホン用
アンプ側:4.4mm5極 NobunagaLabs NLP-PRO-TP35
商品代 24740円  (価格は製作当時のものです)