beyerdynamic T5p 2nd Generation用 4.4mm5極バランスケーブル Belden1804A メタル編組チューブ仕上げ *Numberd

 

beyerdynamic T5p 2nd Generation用として、4.4mm5極バランスケーブル製作のご依頼をいただきました。

今回ご依頼いただきました方はE4UAで初めてご注文いただいたのですが、以前よりblogをご覧いただいておりまして、線材や外装の特徴などをよく掴んでいただいておりました。ですのでほぼ全ての仕様をお考えいただいていた上での製作となり、仕様策定の時間がとても短かったです。
私としては、仕様策定の時間は本当に必要な方には一緒になって考えなければいけない時間ですので削る事はできないものなのですが、こうしてblogをご覧いただいてご自身でお考えいただけるのは、文章を書いている上でとても嬉しい事です。ありがとうございます。

線材はBelden1804Aをご指定いただきました。
現在の音質・・多分純正ケーブルなのではないかと思いますが・・にはご満足いただいているようでしたが、若干低域がもたつくように感じられていたようで、銀メッキ銅線でスピード感を出してやる選択ですね。Belden1804Aの低域は解像度が高くパンチが有りますので良い選択だと思います。
外装はメタル編組チューブ仕上げをご指定いただきました。こちらはT5p/2Gの雰囲気とよく合うもので、またシールドの効果も高いのでS/N比の高いケーブルができます。4.4mm5極プラグはGNDが配されていますが、Belden1804Aのシールドとメタル編組チューブはヘッドホン側プラグまできちんと接続しています。

ヘッドホン側プラグはbeyerdynamicの2Gシリーズはなかなか細い段付きプラグが必要になりますが、これはAECアルミボディのボディと細身プラグの軸をニコイチして製作しています。
ニコイチ工程はこれらが入るようになるまでがんがん削るものです。
プラグボディはAECアルミボディで短めですので、内部できちんと外装が固定されるよう気を使って組み上げます。
ケーブルブーツも内装としており、すっきりとした見た目を確保、同時にケーブルブーツの劣化も防いでいます。

アンプ側プラグはNobunagaLabsのNLP-PRO-TP44/5から軸のみを抽出・低背化処理を行い、ボディをアクリル形成としました。このケーブルを製作した時期では日本ディックス製のL型プラグは未だ発売されておらず、アクリル形成を行うしか方法は無かったものです。
今では日本ディックス製のL型プラグが発売されていますのでこれを使用する方法も有りますが、個人的にはアクリル形成ボディはさらに低背で小さいプラグにできますのでお薦めしています。

 

お写真とご感想をいただきました。

早速、NW-ZX300にバランス接続して聞いてみました。ビックリしました。素晴らしいの一言。
リケーブル前と比べると全体的に音が明るくなって、解像度がアップしたのが分かりました。同じヘッドホンとは思えないです。また、この機種はエージング200時間必要となっていますが、必要ないなあと感じました。強制的にしようかと思っていましたが、気長に楽しみたいと思います。
この度はありがとうございました。また作成をお願いする時は、よろしくお願いします。

聴き始めから、良いベクトルで十分な変化を感じていただけました。
NW-ZX300はこのヘッドホン用に新たに購入されたとの事で、エージングは必須機種ではあるのですがその時間もお楽しみいただけるようです。

ありがとうございました。

 

beyerdynamic T5p/2G用ケーブル 130cm
分岐長30cm
E4プレート・シリアルナンバー有
線材:Belden1804A
外装:メタル編組チューブ(細)
ヘッドホン側:T5p/2G対応ニコイチプラグ
アンプ側:4.4mm5極 NobunagaLabs NLP-PRO-TP44/5低背化軸のみ
アンプ側:アクリル形成プラグボディ  (黒)