Telefunken Aqusta MMCXデタッチャブル化

Telefunken AqustaのMMCXデタッチャブル化のご依頼をいただきました。

Telefunkenというメーカーはかなり昔からあるマイクのメーカーとして知ってはいましたが、同ヘッドホン、私もご依頼をいただくまでその存在を知りませんでした。今、同社のヘッドホンのコーナーを見てもその存在が無い事から、一瞬だけ製造されたマスコット的なヘッドホンなのでしょうか。検索をしてみても日本語のページは一切無く、英語やドイツ語のページでも製品が紹介されている所も無く、謎の多いヘッドホンだと思います。

その風体も、謎と言うか、ガジェット的な雰囲気になっています。
まず目を引く、マイクのサスペンションホルダーのようなアーム部分、Audio QuestのNighthawkやNightowl、B&WのP9 Signatureも同じような構造を採っていますが、このAqustaのものは完全にバネで浮いている訳ではなく、ギミックと言えるものです。
ヘッドバンドの長さ調節はベルトバックルで行われるようになっており、細かい調節はできませんし即座の調整もできませんが、基本的にヘッドホンは個人用ですのでこれでいいと思います。装着感は特に悪いものではなく、軽量なボディで使いやすいヘッドホンだと思いました。

当初は3.5mmや2.5mmでのデタッチャブル化をご希望でしたが、まず分解が可能かどうかが分からなかった事、分解できてもそれらジャックを入れる事ができるスペースが確保できるかどうかも分からなかったので、まずヘッドホンをお送りいただき精査してからのお見積もりとなりました。
分解してみて分かった事ですが、ケーブル出口部分には容積が殆どありませんでした。ですのでこのヘッドホンのデタッチャブル化はMMCXかA2DCで行うのが良いとお伝えし、MMCXでのデタッチャブル化となりました。

純正ケーブルはとても柔らかく使いやすいものでしたが、ケーブル変更による音質追及ができるようになり、ヘッドホンをさらに高みへ投げてやる事ができるようになりました。

ありがとうございました。