ヘッドホン・イヤホン側変換アダプタ その9 SENNHEISER IE80 HD650 HD25 HD800 HD700 (CIEM2ピン・MMCX化)

IE80/IE8やHD650/HD25に使われる端子も少し特殊です。大企業SENNHEISERだからできるような形状で製造されており、他のイヤホン・ヘッドホンと全く互換性が有りません。
専用のケーブルで接続する事が接続の安定性の面では最高なのですが、ケーブルはいつか断線する(事がある)ものですし、少々接続が不安定であっても別なケーブルを使う事ができればな・・とも思うものでしょう。プラグの付け替えを行えば最高の安定性を得られるのは分かっていても、です。ですが純正ケーブルより柔らかいケーブルも世の中にはありますし、プラグ付け替えだけが正解という訳でもないのかもしれません。

今回はSENNHEISERのイヤホン・ヘッドホンの変換アダプタをご紹介したいと思います。

 

MMCX – IE80/IE8
CIEM2ピン – IE80/IE8

IE80系は2ピンですが他のCIEM2ピンとは全く違う形状をしています。MMCXやCIEM2ピンに変換する場合、変換アダプタ自体の長さを可能な限り短くしないと装用感が特に悪くなってしまうものですが、E4UAではIE80系プラグの形状を研究して極限まで短く製作するようにしており、装用感は全く悪くならずにケーブルは耳掛けで使っていただけるものを製作しています。

 

 

MMCX – HD650/HD25
MMCX – HD650 60度 右側ワインレッド調色オプション
MMCX – ほぼHD25専用

HD650/HD25の端子はFitEar用の端子と電極の形状は同じ(極性は逆)ですが、ヘッドホン側にプラグボディが少し埋まりこむ形状をしており、そのままでの流用もできません(薄く削れば流用可能ですが)。変換アダプタ製作においてはHD650での使用(ヘッドホン側にたくさん埋まりこむ)を考えて製作しています。HD25でも使用可能ですが、HD25-SPなら両出しなので使えそうですがその他のHD25では対応するケーブルも少ないですし、使い難いものになると思います。
HD650やHD25Light(旧SP)専用になりますが、角度を付けてアクリル形成とする事も可能です。こうする事で、特にHD650の場合はMMCXプラグのボディを含めたプラグの長さになる所、ケーブルを前に出してやる事ができますので、ケーブルが肩に当たったりする事も無く快適にお使いいただけるようになります。
HD25専用としては、プラグボディを削りこんで可能な限り短くして形成する事なども可能です。

 

 

  

CIEM2ピン – HD800
MMCX – HD800
CIEM2ピン(埋まり対応) – HD800
MMCX – HD700 (Nighthawk, PM-2, HE-1000v2等)

HD800用プラグは内羽式のロック機構が備わっており、形状こそLEMOと似ていますがロック機構の違いによりLEMOは使用できません。(ロックは無いがHD800用プラグを例えばULTRASONEのLEMOジャックに挿入は可能)今ではHD800系用の太い線材に対応したプラグも有りますので、これにMMCXやCIEM2ピンジャックを挿入して変換してしまえば市販のケーブルも使えるようになります。
写真ではCIEM2ピンからの変換ですが勿論MMCXからの変換も製作可能です。

HD700は2.5mmプラグでの接続ですが、なかなか奥まったD型の位置にジャックが有り、多くのプラグを受け付けない形状をしています。オールメタルプラグはこれらを通過できる専用形状をしていますので問題無く使用可能、変換アダプタを製作するとMMCXやCIEM2ピンでも使っていただけるようになります。
こちらも写真ではMMCXからの変換ですがCIEM2ピンでも製作可能です。

 

MMCX – HD800式 TypeD 超極短

HD800式プラグはHD800以外のヘッドホンでも使われるようになってきました。
例えばCampfire AudioのCASCADEなどですが、特にこのヘッドホンではケーブル出し向きが他のヘッドホンと比べて少し特殊な為、可能な限り短い変換アダプタが便利になります。
上の写真はHD800式プラグのTypeDを使用し、極短に形成したものです。
この程度の長さであれば、MMCXプラグを接続した状態でもそれほど使い勝手が悪くなる事もなくお使いいただけるでしょう。

 

極短変換アダプタでヘッドホン・イヤホン側2極のものは現在の所製作費左右で9000円、部品代別途で製作させていただいております。