SONY WMC-NWH10改造 延長リケーブル&USB充電対応
オーディオの世界はめまぐるしく変わり続けていますが、最近の事で言えばハイレゾ音源を高音質で再生できるDAPが多く発売され、またハイレゾ音源も初期の海苔波形など色々ありましたが落ち着いてきて、じわじわと広がってきています。
日本のカーオーディオメーカーでもハイレゾ対応のヘッドユニットを発売するメーカーも増えてきており、カーオーディオの世界でもハイレゾ化は進んでいます。ただ、SONYはカーオーディオから(国内では)撤退して数年が経ち、復活の兆しはありません。昔はWalkman用の車載ドックやカーコネクティングキットなど色々発売されていたのですが、今はポータブルオーディオとホームオーディオに絞って展開しているようですね。
そんなSONYですがポータブルオーディオでは高音質なプレーヤーを発売しており、使い慣れたものを車で、さらに高音質で使えれば・・と考えるのは至極当然の事と言えると思います。
今回はSONYのNW-ZX1をお持ちの方より、これを車内で使用する為にWMC-NWH10の改造のご依頼を受けたものです。
当初のご依頼は、特に用途は伺っていませんでしたが、単にWMC-NWH10のケーブルを伸ばしてプラグをUSB(A)オスに変更するというものでしたが、いただきましたメールの中で車載をすると教えていただき、充電対応もお薦めさせていただいた次第です。
大抵のDAPはUSB出力を行うと、通常のアナログ出力よりも電池の減りは早くなります。SONYのDAPは充電とUSB出力を同じ1つのWMポートで行う為、電池が無くなると充電する為にケーブルを差し替えなければいけません。当然この充電している間は音楽は聴けませんし、MicroUSBなどではない、少し特殊なWMポート用充電ケーブルを持ち忘れると充電もできなくなります。
これを解決する為には、USB出しと充電を同時にできるものが必要になります。ですがSONYの現在のアクセサリでこれができるのは大きなハイレゾ対応クレードルのみであり、車内で使える簡単なものは有りません。
私も今ではハイレゾ対応Walkmanを持っており、充電しながら使えるのであれば便利かなーと思っていたので、ハイレゾ対応クレードルを購入してこれを解析してみました。結果として、比較的簡単な配線でハイレゾ対応クレードルと同じような充電機能をWMC-NWH10に与える事ができるのが分かりました。そうしてできたのが写真のケーブルです。
USB用の線材としてはE4UAでは使用実績のあるBelden1804Aを使用しました。車内はノイズの多い空間ですのできちんとUSB2.0規格に合致した線材を使用するべき所ですが、USB2.0対応で切り売り線材というものが売っていないのが現状のようで、線材を一から製作するか、USB用ではないものを流用するか、もしくは市販のUSBケーブルを流用するか・・どれかからお選びいただいています。
充電用の線材としては、こちらは特に音質に直結する所ではないので安価なMogami2944を使用しています。芯線は0.15sqx2で使用していますので2A程度までは十分流す事ができます。再生しながらの充電でも十分に対応できる太さです。
どちらの線材も編組チューブ仕上げとし、耐久性を高めています。
USBプラグは市販のものを使用しており、形状は同じですので”USB” “電源”というシールを作って貼りました。慣れていただければ線材の太さで分かりますし、車載用のケーブルはプレーヤーとは違い一旦接続するとあまり外す事も無い為、簡単に識別ができて安価なものが良いと思います。
ありがとうございました。
WMC-NWH10変造 USB(A)オス リケーブル 充電対応 100cm
USB線材:Belden1804A ブラック編組チューブ仕上げ
電源線材:Mogami2944 ブラック編組チューブ仕上げ
商品代 13799円 (価格は製作当時のものです)