プラグ交換・組み換え等のご依頼例 Crystal Cable Next ニコイチ化、MrSpeakers ETHER アンプ側プラグ交換、Estron linum Music アンプ側プラグ交換、
Crystal Cable Nextのニコイチ八つ編み化のご依頼をいただきました。
CrystalCableNextは元々は超絶柔らかい4芯ツイストの線材ですが、これをストレート部で八つ編み化、分岐部で四つ編み化を行いました。元々の8本の芯線は分解した後、時間をかけて捻じれをほぐして伸ばし、シリコンオイルを塗布する下処理をした後編み込みを行っています。シリコンオイルは編み込み中の芯線のほつれを予防し、また編み上がった後は柔軟剤の役割をしますので、CrystalCableNextのようなぺたぺたとしたウレタン系被覆の線材の場合は必須になります。テンションかけめで行った八つ編みはゴム編みのようにもなっており、CrystalCableNextはケヴラー繊維が入ったものですが引っ張り断線にはさらに強くなっています。
分岐部パーツは2本分の分岐部パーツを厚みを変えて割った上でくっつけて、厚い分岐部パーツを製作し、ケーブル穴を拡大化して使用しています。シリアルナンバー側はお返ししました。
ヘッドホン側プラグはEIDOLICの新作CIEM2ピンプラグを使用しました。こちらのプラグの初使用でしたが、プラグボディをスナップインする構造はこのプラグ(と同社のMMCXプラグ)のみで、接着剤無しに取り付けできるものです。電極部への接着剤の付着も避けたこのシステムは、ボディが少し動きますが絶縁方法としては最良と考えられ、また強度的にもネジ式と変わらず高いものです。
アンプ側プラグは御支給品で、日本ディックスPentaconnOFCを使用しました。
MrSpeakers ETHER 純正ケーブルのアンプ側プラグ交換のご依頼をいただきました。
同ケーブルは純正状態ではNEUTRIK製6.3mmプラグが取り付けされたものでしたが、これを切除してXLR4極プラグを取り付けています。XLR4極プラグはこちらもNEUTRIK製を使用しています。
同ケーブルは私も切断するのは初めてであり、切断してみるまで4極化が可能かどうか不明である事、4極化が不可能であった場合は新しい他のプラグか、元のプラグが再使用可能であればそれに戻す事などをお伝えした後、切断・プラグ交換を行わせていただきました。
切断してみた所、問題無く4極化が可能でしたのでこれを行い、お返しさせていただきました。
estron linum Musicのアンプ側プラグ交換のご依頼をいただきました。
こちらのlinum Musicはアンプ側プラグ付近で断線が起こっており、胸ポケット運用をされるとの事で全長を60cmに変更し、プラグを取り付けました。
linum Musicに使用されている線材は、ストレート部のこの細い所で6芯あり、極細のリッツ線が使われています。Musicは分岐部でGNDが合流された設計となっていますので4極化などはできないのが少し惜しい所ですが、この極細線材はlinumでしかありえないものであり、胸ポケット運用でしたらそれこそ存在を忘れられるケーブルになることだと思います。
アンプ側プラグは某S〇NY製ケーブルから新品を抽出して使用しています。元祖3.5mmプラグのメーカー製ですので品質も高いものです。プラグボディはアクリル形成の場合と細身プラグを取り付けた場合の2種類のお見積もりを立てさせていただき、アクリル形成プラグを選択されました。E4UAのアクリル形成技術が上がっているのもあり、estron linumの純正プラグよりもさらに小型のボディで使いやすさを追及しながらもケーブルブーツはきっちり作り込み、早々断線が起きないようにしています。
4.4mm5極プラグへの交換のご依頼は最近さらに増えております。
左(上)から
Wagnus. Sieve Sheep (オヤイデ金メッキトープラ製)
Wagnus. Frosty Sheep (トープラ軸・L型アクリル形成ボディ)
SENNHEISER HD650純正ケーブル (NobunagaLabs NLP-PRO-TP44/5)
beyerdynamic T1/2G純正ケーブル (NobunagaLabs NLP-PRO-TP44/5)
Rosenkranz HP-RbBg (NobunagaLabs NLP-PRO-TP44/5)
Beat Audio Supernova (トープラ軸・L型アクリル形成ボディ)
Wagnus. Hidden Sheep (オヤイデ金メッキトープラ製)
Wagnus. Aenigma (オヤイデ金メッキトープラ製)
Wagnus.のケーブルが多いですが、その他のメーカーのプラグ交換のご依頼も多くいただいています。Wagnus.製ケーブルではオヤイデ製金メッキのプラグもございますので、見た目的にはWagnus.純正のような風貌で仕上げる事も可能です。
また大抵のメーカー純正ケーブル・・例えばHD650用ケーブルのように2本がアンプ側プラグまで分かれているケーブルでは4極化が可能ですが、ストレート部まで1本のものの場合は切断してみるまで分からない事も多いです。切断してみて3芯だった場合は、3極プラグを取り付けしなおしになります。
その他、4芯がアンプ側プラグまで来ている事が明確に分かるケーブルであれば確実に4極化は可能です。
ありがとうございました。