ULTRASONE DJ1PRO, SONY MDR-CD900ST 両出しデタッチャブル化 専用ケーブル製作 Belden1804A リザード

 

ULTRASONE DJ1PRO及びSONY MDR-CD900ST、両ヘッドホンの2.5mmプラグでのデタッチャブル化、及び専用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

まずULTRASONE DJ1PROですが、元々は左側片出しのヘッドホンです。右側ヘッドホンシェルには金型の共通化を図ったと思われるケーブル出しができそうな形状は有りますが、ここは最初からプラスチックで塞がれています。
E4UAのアクリル形成技術は日々進歩しており、昔でしたらこのご依頼は受けられなかったのですが今では穴の無い所に穴を作る事もできますので、左側ヘッドホンシェルと同じように右側にも穴をあけてタップを立て、左右どちらにも2.5mmジャックを挿入しました。丁度両出し化したPRO900のような感じに作ることができました。
内部配線はBelden1804Aを使用しており、これは後述する専用ケーブルと同じにしています。

次にSONY MDR-CD900STですが、こちらも元々は 左側片出しのヘッドホンで、右側はヘッドホンシェルが金属のカップで覆われています。こちらのヘッドホンは既に他社にて渡り配線の改造及びデタッチャブル化、折り畳み化が行われた改造品でしたが渡り配線は断線しており、デタッチャブル化のジャック周りもヘッドホンシェル側のプラスチックが割れていて、あまり良い状態ではありませんでした。
使用した2.5mmジャックは3極のもので、DJ1PROも同じものを使用しています。これと同じタップでヘッドホンにネジを立てて、2.5mmジャックを固定しています。割れたプラスチックではネジはできませんので、この部分では接着剤で固定しています。またこちらも内部配線はBelden1804Aを使用しています。

 

 

専用ケーブルはBelden1804Aを片チャンネルに1本使用して製作しました。
ヘッドホン側プラグは2.5mm4極を使用していますが、2極(Ring1,Ring2,Sleeveを導通)として使用しています。このプラグを使用した理由は、他に2.5mmプラグを使ったHiFiMANのヘッドホンをお持ちで、そちらでもこのケーブルを使いまわしたい事、HiFiMANのケーブルもこれらデタッチャブル化したヘッドホンで使いたい事により、デタッチャブル化も2.5mmプラグで行う事になったものです。
アンプ側プラグはオヤイデP-3.5/4SRを、ケーブル穴を拡大化して使用しています。リザードの編組チューブは遠目に見ると灰色がかった緑色ですが、近づいて見ると縞模様で、なかなか個性的なケーブルが出来上がりました。

 

ありがとうございました。

 

 

MDR-CD900ST 2.5mm2極 両出しデタッチャブル化
MDR-CD900ST 持ち込み
商品代 8878円 (価格は製作当時のものです)

ULTRASONE DJ1PRO 2.5mm両出しデタッチャブル化
DJ1PRO 持ち込み
商品代 8878円(価格は製作当時のものです)

デタッチャブル化MDR-CD900ST専用ケーブル 100cm
分岐長25cm
線材:Belden1804A ツイスト
外装:ナイロン編組チューブ リザード
ヘッドホン側:2.5mm4極(2極として使用) AECアルミボディ
アンプ側:3.5mm4極 オヤイデ P-3.5/4SR
商品代 14278円(価格は製作当時のものです)