SONY WMC-NWH10変造 NW-A25 Soundroid Vantam専用設計
WMC-NWH10の改造はよくご依頼をいただきます。
今回は、NW-A25とSoundroid Vantamを極短で接続する為のドングル形状への改造のご依頼をいただきました。
今回のご依頼では両方の機器をお貸しいただく事を条件として製作させていただきました。これは完全な位置合わせが必要だからで、お貸しいただけない場合は製作できない事、またもしお貸しいただけたとしても、WMC-NWH10内部の基板のサイズなどで実現不可能な場合もある事などをお伝えし、全てをご了承いただいた後に製作開始となりました。
お貸しいただいたNW-A25とSoundroid Vantamですが、Soundroid Vantamの上にNW-A25を置くと、ほぼ同じ大きさでした。この状態からWMC-NWH10が生えて、USB(A)からMicroUSB(B)に短い変換ケーブルの次にSoundroidVantamが接続されますので、WMC-NWH10が無改造の状態では折角の小型なDAPとアンプが台無しなケーブルの取り回しになってしまいます。
依頼者さまはWMC-NWH10のケース部分からから下方向にWMコネクタが出て、SoundroidVantamにそのまま接続・・というものを考えられていたそうですが、WMC-NWH10を分解してケースだけにしてみると、これがかなりギリギリの所でできそうな感じでしたので、大がかりなアクリル形成を行う事になりました。
まずはWMC-NWH10を分解してWMコネクタと内部基板、あとケースの上下と完全にバラバラに分解します。WMコネクタの周囲にケースのプラスチック部分(ガワ)をエポキシで接着の後、ケースの下側パーツにアクリルで溶着、この状態でWMコネクタと下ケースが確実に90度になっている必要があります。これのアクリルが固化した後、NW-A25とSoundroidVantamをくっつけて一緒に送っていただいたシリコンバンドで固定した状態で、L型になったWMC-NWH10を接続、SoundroidVantam側にはMicroUSB(B)プラグを挿入し、銀単線を使用して最短で基板とプラグを接続、またそのまま、MicroUSB(B)プラグと下ケースをアクリルで溶着しました。これらのアクリルが固化した後、上ケースをエポキシで接着、ケース全体をアクリルで良い感じの形に造形したものです。
E4プレートはSoundroidVantam側に足が必要だったので、この部分に入れて透明のアクリルで足を造形しました。
完成したものは考えられる最小の形状をしており、ポケットに入れてもWMC-NWH10の堅いケーブルで押されてWalkmanがバンドを外れて上がってくる事も無く、また完全にソリッドにできていますので振動などにも強く、さらにはUSB(A)プラグでの接続も無く銀単線で最短で接続していますので音質のUPも図る事ができました。
ご感想をいただきました。
Yです。お世話になっております。
商品の方、無事に届きましたので報告させて頂きます。
写真で事前にどのような形かお送り頂いていましたが
実物を見た瞬間、制作をお願いした際に想定していた
形と寸分変わらない出来に思わず笑ってしまいました。
今まで非常に取り回しが悪く、鞄に入れていても
ケーブルが押されてシリコンバンドからずれ、Walkman
だけ飛び出ていることも良く有り、嫌気が差していたのが
今回依頼を出させて頂いた理由ですが、こうして作成
頂いた今、お願いして本当によかったと思っています。
また、取り回しの関係上、短い柔らか目のUSBケーブルで
接続していましたが、こうして一体化して頂いた上で
音楽を聴いてみると、ケーブルを挟まないためか、音も
以前より良くなったように感じます。
携帯性は文句無しに向上し、音質も上がったと感じられ
非常に満足しています。
素人の思い付きをきちんと形にしてくださり、本当に
ありがとうございました。
制作時のやりとりでも、使用時の部品にかかる負荷を
軽減する為の提案など、利用者視点でご対応頂けることが
判り、安心してお任せすることができました。
今後も思い付きを形にする為、制作をお願いすることが
あると思いますので、その際は何卒宜しくお願い致します。
本当にありがとうございました。
想像されていたものとほぼ同じものを製作する事ができたようです。
比較的小型な両機器を接続するにはWMC-NWH10は大きすぎますもの、今回のように考えられるのも当然だと思います。お力になる事ができ良かったです。
ありがとうございました。
WMC–NWH10変造 NW-A25 SoundroidVantam専用設計
(WMC–NWH10 持ち込み)
商品代 10400円 (価格は製作当時のものです)