beyerdynamic T1 2nd Generation用 MDR-Z7準拠3.5mm3極 変換ケーブル
beyerdynamic T1 2nd Generationに、SONY MDR-Z7用ケーブルを使用する為の変換ケーブル製作のご依頼をいただきました。
このbeyerdynamic T1 2nd Generation(以降T1 2G)ですが、流行りつつありますね。前作T1から音は十分磨きがかけられ、また最初からデタッチャブル仕様とあれば、流行らない訳がありません。若干ヘッドホン側プラグが変わった形状をしていますが、すぐに対応するケーブルはアフターメーカーからも出る事でしょう。
E4UAではT1 2Gが出た当初より変換プラグ製作のご依頼をいただいていましたが、今回のような3.5mm3極に変換するものも、アリと思います。
MDR-Z7とT1 2Gはアサインは同じです。ただ、MDR-Z7のケーブルはT1 2Gには刺さりません。逆にT1 2GのケーブルはMDR-Z7に刺さります。あれとこれをくっつけてみるのが好きなE4UAではこういうご依頼も多いのですが、今回ご依頼いただいたものは既にお持ちのMDR-Z7用ケーブル(特にKIMBERやALOなど)をT1 2Gでも使いたいという、資産の有効活用を考えられたものです。
E4UAでT1 2Gに使用できるプラグは、きちんとしたプラグボディのあるものですと段付き細身プラグの軸のみとAECアルミボディのボディのみを流用したもののみです。これら自体はそのままでは絶対に合わさりませんのでかなり削って、ほぼ無理やりとも言えるようなニコイチをしています。まぁきちんと刺さって音が鳴れば問題は無いのです。
線材はオヤイデ 4N純銀撚り線をツイスト&ツイストし高透明収縮チューブで保護したものです。なるべく短めとの指定を受けていましたので、ジャックが付けられるぎりぎりまで短くして製作しました。あまり長すぎると銀の味付けが濃く出すぎてしまいますが、短くしすぎると今度はプラグボディが付けられなくなってしまいますので難しい所です。実測ではプラグの肩~肩で5cm程度です。
ジャックはオヤイデ J-3.5SRを使用しました。3.5mmジャックは品質の良いものは少ない(2.5mmジャックはもっと少ない)のですが、このJ-3.5SRは音質にも配慮された3.5mm3極のジャックとしては唯一と言っていいものだと思います。メタルのボディは少し重量もあり、接点の質もしっかりしたバネとなっており長期間安定した品質で使っていただけます。
お写真とご感想をいただきました。
品質良好、脱着問題ございません!
丁度ケーブルとケーブルを接続する位置が、
肩上で、肩に当たって煩わせる事なく、
良い感じでございます。
毎度、匠の技、ありがとうございます。
音質の方も大変素晴らしく、面白い変化、感無量です…。
純正バランスケーブルを標準として。
KIMBERは、全体的に重心が低い感じ。
純正に比べて、情報量が多い感じ。
OFCの太さの異なる複数種類の素線を最適な比率で撚り合わせている、
マルチゲージコンダクターという技術、8本のBraid構造のなせる技なのでしょうか…。
音場も少し横に広がった感じ。
音が芳醇になった感じ。
ALO Audioは、Z7の時と似ているのですが、一枚ベールを剥がした感じ。
見晴らしが良くなった感じ。
高純度銀メッキ銅(SXC)の恩恵でしょうか…キラキラ感、抜ける感じも有り。
但し、KIMBERに比べて低域は控えめ。
低域無いと言う訳ではなく、締まっている感じ。
その為、音場が横と言うよりは若干、縦、上方の感じ。
音がよりクリアー、サラッとした感じ。
感覚的なところではございますが、以上インプレです。
作成頂いた、ケーブルのお陰げと、つくづく感じております。
仕上には十分ご満足いただけましたようで良かったです。
また音の変化は、少しの長さとは言え4N銀の表情も出るかもしれませんが、それぞれのケーブルの表情が如実に出る結果になったようです。
ありがとうございました。