Canal Works IEM NW-ZX2 GND分離接続用リケーブル Mogami2799(core) 丸四つ編み 110cm “00J”
Canal Worksは日本のIEMメーカーの中でも比較的古く、魅力的な商品ラインを揃えたメーカーですね。今回はこのCanal WorksのCW-L11用としてケーブル製作のご依頼をいただきました。
線材はMogami2799を芯のみで丸四つ編みしたものです。ご依頼をいただいた当初は編組チューブに入れたものや、編組チューブの上から透明収縮チューブで仕上げたものなど色々な仕様をご提案させていただきご勘案いただいたのですが、タッチノイズを可能な限り少なくする方法としてケーブルの軽量化を取られ、この形になりました。Mogami2799は内部の芯線は青・赤・黒・透明(銅色)の被覆でカッド(捻った状態)になっていますが、これを一旦、1本ずつストレート形状に戻し、それらをさらに丸四つ編みしました。こうすることで複雑に編み込まれた、面白い風貌のケーブルができあがります。
Canal WorksのIEMは他のIEMメーカーと同じように2ピンプラグで接続されます。ただ、この2ピンプラグは2種類のピン太さが混在していて、10Pro系の0.75㎜ピンとその他IEM系の0.78㎜ピンがあります。Canal WorksのIEMは2013年ごろまでは0.75㎜のピンが使われていたそうですが、ご依頼者さまのご購入時期もこの頃で、ピン太さまでは確認した事が無いとの事で、IEM一式を送っていただいて、こちらで精査の後製作となりました。ピンの太さ違いは絶対にやってはいけない事で、0.75㎜ピンが使われている所に0.78㎜ピンを無理やり入れてしまうと、今後は0.75㎜ピンでは正常に使えなくなってしまう事が有ります。精査しました結果は0.78㎜ピンが使われており、プラグはオヤイデ製の2ピンプラグを使用しました。埋まり込み部分がかなりきつく、この部分を少し削ってきちんと接続できるようにしましたが、このような事もありますのでIEM本体を送っていただいてよかったと思います。
耳かけフック部はワイヤーを廃して収縮チューブで形状記憶させています。こうする事で汗などの水分が染み込んで緑青が発生してしまう事を抑制できますし、ワイヤーが耳に当たって痛いという事も防ぐことができます。
アンプ側プラグは細身で使いやすいAEC アルミボディの4極タイプを、NW-ZX2やOPPO HA-2などと同じアサインでGND分離仕様としました。E4プレート・シリアルナンバー入れをご希望でしたが、分岐部やストレート部に入れるとどうしてもさらっとした雰囲気を壊してしまいそうでしたので、これをアンプ側プラグに搭載しました。
ありがとうございました。
Canal Works IEM用リケーブル 110cm 分岐長30cm
線材:Mogami2799(芯のみ) 150円/m x1.2 180円
ヘッドホン側:CIEM用0.78㎜2ピン オヤイデオリジナル 1400円
アンプ側:3.5㎜3極 AECアルミボディ 450円(NW-ZX2 GND分離配線)
その他:収縮チューブなど 100円
部品代合計 2130円
製作費 5964円
商品代 8094円(価格は製作当時のものです)