Mitchell and Johnson JP1用バランスケーブル Mogami2799 ワインレッド *Numberd
Mitchell and Johnson JP1用 2.5mm4極バランスケーブル製作のご依頼をいただきました。
Mitchell and Johnsonは2012年の創業で、ヘッドホンの発売は2017年からとかなり新しいメーカーですね。
新しいメーカーだけどヘッドホンの雰囲気は温故知新なウッドシェルが全モデルに採用されていたり、これまた全モデルが静電型ドライバーとダイナミックドライバーのハイブリッド構成だったりと色々面白い事をやってくれる所ですね。
今回ケーブル製作のご依頼をいただいた同社のJP1はフラグシップモデルで、DJ用としても使用できる遮音性と、パンチのある音が特徴のようです。
ご依頼いただきました方からは特に音質についての言及は無く、バランス接続を行いたいとの事でした。特に心配されていたのはアサインが少し特殊な事と、ヘッドホン側が埋まりこむ形な為これに合うプラグが有るかどうか・・という事でした。
プラグが合うかどうか・・ですが、これにはプラグ自体と、ヘッドホン側の埋まりこみ部の寸法を計測していただく事で、合うプラグを探しました。
今回はご予算的にあまり高額なケーブルにはできないご様子でしたので、私からは収縮チューブによるボディ形成を行ったプラグをお勧めさせていただきました。
大抵の金属製ボディを持つプラグは、自作用としてケーブルをかしめる部分であったりとかで全長が長い傾向が有りますが、収縮チューブやアクリル造成によるボディ形成を行うとこれを短くする事ができます。
短いプラグボディは取り回しが良い為、特に屋外で使われる方にはお勧めする事が有ります。金属ボディよりも格好はあまり良くないのかもしれませんが、短いボディというアドバンテージは、使用時にも自分には見えない所ですし、これが良いと思われる方も多いものです。
ボディ形成時に赤・白の収縮チューブにて左右の識別を作りました。ケーブルブーツはいつもの内装式としており、あっさりとした見た目ながら、ケーブルの寿命を延ばす工夫も組み込んでいます。
線材はE4UAでは使用実績の最も多いMogami2799でワインレッドのナイロン編組チューブ仕上げ、アンプ側プラグは安価ながらも切削精度の高いAEC製アルミボディプラグとされました。
お写真とご感想をいただきました。
思っていた以上に美しいケーブルが届いて喜んでおります。
音質もまだ、ファーストインプレッションですが、オリジナルケーブルより音の輪郭がクッキリし、解像感が増した感じがしました。また、音場も広く感じます。
満足の出来映えだと思います。ありがとうございました。
シングルエンドとバランスでアンプも変わりますし一概には比較はできないものですが、リケーブルの変化を十分に感じ取っていただけたようです。
仕上がりにもご満足いただけましたようですし、なによりでした。
ありがとうございました。