Dynamic Motion DM200H 耳掛け専用MMCX化 デタッチャブル化
Dynamic Motion DM200Hを耳掛け専用形状にてMMCXデタッチャブル化するご依頼をいただきました。
このDM200Hというイヤホンも、このあいだ出品していたイヤホンと同じように同軸ハイブリッド機ですね。ただしあちらはステム内にBAドライバが収まっている所、こちらはDドライバの中心(通常であればマグネットのある位置)にBAドライバを置くという、完全な同軸である「点音源」にこだわった造りになっています。
この造りは多くのメーカーが考えた所でしょうけどDドライバが専用設計でないといけない所などクリアしなければならないハードルが多すぎる割にメリットが少なく、イヤホンでは今まであまり採用されなかったものですね。既に生産終了されているのが惜しいですが、画期的なイヤホンだったと思います。
今回の改修においては、装着された状態で耳の真横からと斜め前から左右で4枚の写真を撮っていただき、MMCXジャックの搭載位置を考案しました。
このMMCXジャックの位置は、今回はイヤーフック専用で使われたいとの事でしたのでノーマル状態から90度傾けた位置にしました。
分解が難しいイヤホンでしたので完全な分解は行わず、ケーブルブーツ部をカッターで削りこみ、内部を少し露出させた状態でMMCXジャックを取り付け、内部に食い込ませるようにアクリルを流し込んで固化させ、削り出し・磨き工程で製作しました。
純正ケーブルのMMCXプラグ取り付けも一緒にご依頼いただいており、純正ケーブルの音を忘れないようにされました。また形状としては私の耳で試用してみた所、かなり装着感が良かったです。全く新しいイヤホンができたような感じでした。
装着感すごく良いです。大満足です。
手持ちのケーブルと純正ケーブル聴き比べできたのも大変ありがたいです。
今のところ純正ケーブルの方が良いですが、もっと他のケーブル探して純正より好きなものを見つけられたらいいなと思います。
とのご感想をいただきました。
やはり純正ケーブルは原価を下げながらもきちんと考えられているのでしょうね。ただ、今後は使いやすさと音質を色々試していただけるようになりましたので、発展性のあるイヤホンになったと思います。
ありがとうございました。