MrSpeakers AEON FLOW closed back用ケーブル オヤイデ102SSC撚り線ツイスト

MrSpearkers AEON FLOW用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

同社は、過去にはFOSTEXの平面駆動ヘッドホンのドライバーを抽出してそれ以外の部分を製作したり、FOSTEXの平面駆動ヘッドホンの改造MODをやっていたりと、特に平面駆動に思いを駆られているメーカー。中でも最近発売されたAEON FLOWは同社が設計した平面駆動ドライバを搭載する、意欲作ですね。

今回、リケーブルでできたらいいな・・と思われていたのは以下のような事でした
・ケーブルは素線の色の見えるもの
・高域の傾向 ほぼ満足しているのでそのまま
・中域の傾向 ボーカルがさらに明瞭になって欲しい
・低域の傾向 締まった低域がもう少しだけ欲しい
・ポータブルで使用するので、断線対策を可能な限り施す
というものでした。

線材は、いくつかご提案させていただきましたが、最終的には102SSC撚り線を片チャンネルあたり3芯ツイストしたものになりました。
他には、低域をもう少し盛り上げられたいと考えられていましたのでMogami2799やMogami2534などをお薦めさせていただきましたが、外装に透明収縮チューブ仕上げをご希望でしたので、架橋ポリエチレン被覆のこれら線材より、テフロン系被覆の線材の方が細くしなやかで、また芯線の色がはっきり見える事、102SSC撚り線も2芯より3芯や4芯の方が低域の盛りも熱く厚くなってくる事などをお伝えし、102SSC撚り線を使用、ご予算の関係から物量投入ぎみとなる4芯ではなく3芯での製作となりました。

外装は透明収縮チューブでの仕上げをご希望でしたので、現在E4UAで在庫する透明収縮チューブとしてスミチューブVとスミチューブCをご案内し、耐久性の高いスミチューブCでの製作となりました。
スミチューブVはビニル系素材で透明度はとても高いのですが温度(低温下)での硬化が起きやすく、これからの季節は問題無いですが冬場に使いづらいものになってしまう事、また皮脂による劣化がおきやすく、これでも硬化してしまう事などをお伝えしました。
スミチューブCはオレフィン系素材で透明度的にはスミチューブVよりも劣るものですが、低温下での硬化や皮脂による劣化(硬化)も起きにくい事、経年劣化により黄化が少し進む事などをお伝えしました。

アンプ側プラグは3.5mm3極のシングルエンドか、2.5mm4極のバランス接続かを悩まれていました。利便性や音質など、どちらの接続形式にもメリットとデメリットは有るものですが、個人的には高級なヘッドホンですし可能であればバランス接続で使っていただきたい思いから、2.5mm4極のバランス接続をお薦めさせていただきました。
アンプ側プラグは2.5mm4極のプラグ軸のみを半田付けし、ボディをアクリル形成、バフがけを行い艶仕上げとしたものです。

ヘッドホン側プラグはAEON FLOWの場合ヒロセ HR10シリーズ一択ですが、今回は廉価版のHR10Aを使用しています。廉価版と言っても接点は上位のHR10と同じであり、使用においては全く問題無いものです。
アンプ側・ヘッドホン側どちらのケーブルブーツも十分に作りこみを行い、プラグ肩での断線を強力に阻止しています。

お写真とご感想をいただきました。

MrSpeakers AEON FLOW closed back用ケーブルを受け取り、しばらく使用いたしました。

とても美しい仕上りで、細くしなやかで取り回しも良く満足しています。プラグがクリック感を伴って固定できるのもとても安心感があります。
音質面でも純正ケーブルより帯域バランスが良くなり、低音不足も気にならなくなりました。
左右の分離も良くなり、音場は純正より若干狭くなったように感じますが、より繊細さが増し音に纏まりが出たように感じます。
アドバイスいただいた線材選択やバランス化が効果を現しているのだと思います。

この度は良いものをありがとうございました。

音質傾向はほぼほぼご満足いただけましたようですね。
低背なアンプ側L型プラグと細身で取り回しの良いケーブルはポータブル用途では強力な武器となるでしょう。

ありがとうございました。

MrSpeakers AEON FLOW closed back用ケーブル 110cm
分岐長25cm
線材:オヤイデ 102SSC撚り線 片チャンネル3芯ツイスト
外装:収縮チューブ スミチューブC
ヘッドホン側:HR10A ヒロセ HR10A-7P-4P 識別:左白右黒
アンプ側:2.5mm4極 プラグ軸のみ アクリル形成プラグボディ 透明バフ仕上げ
商品代 25518円 (価格は製作当時のものです)

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