beyerdynamic T5p 2nd Generation用ケーブル 武藤製作所オーグライン+α撚り線&オヤイデ4N純銀撚り線 8芯編み込み メタル編組チューブ仕上げ 120cm *Numberd

T5p 2nd Generationはbeyerdynamicのフラグシップポータブルの最新モデルですね。発売は少し前ですので、試聴された方も多いのではないでしょうか。beyerdynamicらしい抜けの良い音が密閉型でもよく表現されているヘッドホンです。

今回、線材にはかなりお悩みいただきました。
まずご依頼当初には「高音の伸び良く、音場は広く空気感や空間表現が純正より良いもの」とのご要望をいただいていました。ここから、4N純銀撚り線や銀メッキ7NOCC線などを考えられ、お悩みいただいている中で標準在庫ではありませんがオーグラインの使用を考えられ、+ptか+αかをお悩みいただき、最終的にはオーグライン+α撚り線とオヤイデ4N純銀撚り線のMixケーブルを製作するという事になりました。
オーグライン+α撚り線はE4UAでは標準在庫とはしておりません。とても高価な事もありますが、すぐ入手が可能な事もあります。ただ、私自身もあまり使った事は無いもので音質評価などが殆どできていないでいます。今回はこれとオヤイデ4N純銀撚り線とのMixであり、さらに私の知らない世界に連れて行ってくれる線材になりました。
線材が届き、次に疑問となるのはHot側・Cold側にどのような組み合わせで使用した方が良いものができるのか・・という所です。そして分からない事は実験してみる他ありません。
以下内容はメールにてお伝えしたままです。
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着手の前に、疑問に思われている事について、私の持つ両出しヘッドホンのSHURE SRH1440で、純正ケーブル、4N純銀撚り線2本とオーグライン2本をHotかColdに接続したもの、4N純銀撚り線とオーグラインを1本ずつ混ぜてHotとColdに接続したもの
これら3種類の比較実験を行ってみました。
線材は同じものを使用しており、半田の付け直しをしながらの比較ですので、即付け替えての比較ができない為、かなり私の主観が入った比較ではありますが、僅かですが違いがみられましたのでご報告させていただきます。

実験の結果としては以下のような感じでした。

純正ケーブル
粒状感    +
柔らかさ   +++
低域張り出し ++
声の近さ   +
高域伸び   +

4N銀線とオーグラインを2本ずつHotかColdに接続
粒状感    ++++
柔らかさ   +
低域張り出し ++
声の近さ   +++
高域伸び   ++++

4N銀線とオーグラインを1本ずつ混ぜてHotとColdに接続
粒状感    +++
柔らかさ   ++++
低域張り出し ++
声の近さ   ++
高域伸び   +++

です。
純正ケーブルは置いておくとして、4N純銀撚り線とオーグラインを別にした状態と混ぜた状態ではやはり音は変わりました。
別にした状態の方が粒状感が有り、一音一音をより聞き分ける事ができるような感じで、音の柔らかさは無く、高域の伸び感は良かったです。
対してこれらを混ぜた状態では音に柔らかさが出てモニター的に聞き分けるような感じではなく音楽的に全体を聴くような感じになりました。

全てのヘッドホンで同じような変化が出るかどうかは分かりません。また編み込みを行うとツイストの時よりも音場が広がる傾向が有る為、また少し違った結果になるかもしれません。上記実験は編み込みを行う前の状態で行っています。

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またこの実験を行った翌日、再度同じ実験をしても同じ結果に感じましたので、それぞれを別で使用するかMixするかで音質が確実に変わる事をお伝えし、当初のご要望は高域の伸び感、音の粒情感をより感じたいとの事でしたので、オーグラインと4N純銀撚り線をそれぞれ2本ずつHot/Coldに振って製作する事になりました。

外装はメタル編組チューブ仕上げとし、ヘッドホン側は細身プラグとAECアルミボディのボディをニコイチ、こちらはbeyerdynamicの2nd Generationシリーズでお使いいただけるプラグで現在の所E4UAのみ製作しているもの、アンプ側プラグは4.4mm5極でNobunagaLabs製純銅プラグNLP-PRO-TP44/5CQを使用しました。

ご感想をいただきました。

ケーブルは無事に届いております
毎日聴き込んでおりますが
ケーブルにエージングがあるのか耳が慣れてきたのかはわかりませんが
日に日に良い音になっている最中です。
1Zに繋いで聞いていますが何種類かある
他のどのケーブルより良い音になっています。
特に全帯域での解像度、奥行きと横の広がりが増しているのが分かります
最初は音の情報量が増え過ぎた為か脳がびっくりしましたが少し聞いていると全体が把握できる様になり
高音のキラキラ感とボーカルの近さが増して、かなり艷やかになっているのにニヤリとします。(艷やか大好きです)
ノーマルよりかなり高音の伸びがあがりますが恐らくベイヤー好きの人間には少し刺さるかな?位で問題なくむしろ良いです。
低音はかなりスピード感とパワーが増しているのですが心地良く立ち上がりと立ち下がりが早いので中高音をより良く引き立てています(これはT5p2ndの特性かもですが更に良くなっています)

デメリットを上げるとすれば解像度が上がりすぎて曲の録音によっては少し付帯音が聞こえすぎることがあります
(1Zを初めて聞いたときも同じ感想だったので慣れかもですが)

いろいろややこしい相談や何度も何度も質問してしまいご迷惑おかけして申し訳ありませんでしたが満足感の高いものになっております

ありがとうございました

電子部品にエージング期間があるのは最近はSONYでさえ最初の200時間をこの時間として考えるとしていますが、やはりケーブルにも、特に手作りのケーブルにはエージングによる変化が大きく現れます。耳の慣れも有るとは思いますが、特に最初の10~50時間程度は音は変わっていき、落ち着くようです。
音質も、十分にご満足いただけるものになったようです。私も組み込みの前にテストを行わせていただきましたが瞬時にケーブルを取り換えてチェックをできる訳でもないのに変化を感じられた事や、SRH1440というそれほど高級でもないヘッドホンでも十分な変化を感じられた事、またその変化はお持ちのT5p/2Gで感じられたものとほぼ同じでした。
beyerdynamic T5p/2G用ケーブル 120cm
分岐長35cm
E4プレート・シリアルナンバー有 (左ヘッドホン側プラグに)
線材:武藤製作所 オーグライン+α撚り線&オヤイデ 4N純銀撚り線 4:4編み込み
外装:メタル編組チューブ(細)
ヘッドホン側:T1/2G系対応ニコイチプラグ
アンプ側:4.4mm5極 NobunagaLabs NLP-PRO-TP44/5CQ
商品代 62684円 (価格は製作当時のものです)

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