ヘッドホン側変換アダプタ色々 FitEar, SONY MDR-EX1000, FIDUE A81, UE 10Pro, beyerdynamic T1 2ndをMMCXや2ピンに

ヘッドホン側変換アダプタ製作のご依頼も、いろんな種類でいただきます。
全てではないですがご紹介させていただきます。

 

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FitEarをMMCX化するアダプタです。FitEarは少し特殊なプラグが使われており、IEMのように互換性が有りません。MMCXにしてしまえば豊富にあるケーブルを使えるようになります。
製作時期は右の方が新しく、なるべく短くとのご要望にお応えし可能な限り短縮化して製作したものです。角度は45度になっており、ほぼ真上にはね上げるような感じです。

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こちらはFitEarをCIEM2ピンに変換するアダプタです。CIEM2ピンプラグのケーブルもアフターマーケットで豊富に売られていますし、他にお持ちのIEMが2ピンプラグの事もあるでしょう。変換してやるとケーブルを同じにして音質の違いを確かめる事ができますね。

 

 

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次に多いお問い合わせがSONY MDR-EX1000(MDR-EX800ST, MDR-EX600)をMMCX化したいというご要望です。EUAが日本なのもありますが、SONYは皆さんお持ちなんですね。
プラグはMDR-EX800STの純正ケーブルから抜き出して製作します。左はイヤーフックスタイル、右はストレートダウンスタイルです。
イヤーフックスタイルは純正のプラグと同じ向きに極短でMMCXジャックを取り付けてモールドします。ストレートダウンスタイルはSONY純正の使い方ではありませんが、この装着方法がお好きな方も多いようです。ストレートダウン仕様を製作する際はケーブルの角度が重要になりますので、ヘッドホンを耳に装着していただいた状態での写真を左右撮っていただき、それを見せていただいて角度を決めて製作します。

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こちらはプラグをMDR-EX1000純正ケーブルより抜き出してMMCX変換アダプタにしたものです。勿論この方法も可能ですが商品代金としては上がってしまいます。この変換アダプタ製作時は残ったケーブルにMMCXプラグを取り付けて、そのままMDR-EX1000でお使いいただけるようにしてお返ししました。

 

 

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中でも一番多いお問い合わせがCIEM2ピン変換です。右のものは左右の識別を入れるご要望をいただき製作したものですが、基本的にケーブルはイヤーフックスタイルでお使いのものですので識別は入れていません。ヘッドホン側埋まりこみ有りのプラグで製作した方が汎用性が上がりますのでお薦めできます。角度は60度程度まで製作が可能(間に線材が挟まっていいならそれ以上も可能)です。

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ストレート形状も製作可能です。

 

 

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ちょくちょくいただくご依頼で、UE 10ProをMMCX化するアダプタがあります。
10Proは既に販売停止していますがIEM黎明期に売れまくった機種で、今も大事に使っておられる方も多いようですね。MMCXに変換してしまえば豊富にあるケーブルで再度あの時の音を今のケーブルで楽しむ事ができます。ケーブルを交換すると音は変わりますので、殆ど無かった10Proのケーブルを交換してさらに楽しむ事もできるようになります。
ストレートダウンでの製作ご依頼は殆どいただきませんが、イヤーフックの場合でも左右を入れ替えたり色々な装着方法が有りますので、MDR-EX1000のストレートダウンと同じように装着された状態の写真を撮っていただき、ケーブル向きの検討をして製作にあたります。

上記アダプタはほぼ全て、ヘッドホン側プラグの軸とMMCXジャックの軸同士を直接接触させてから半田を流しています。接点がありますので音質劣化は少しはするかもしれませんが、可能な限り劣化しないように製作しています。FitEar-2ピン 変換アダプタのみ、片側の極性を上下で変更する必要が有りますので、間に線材が入ります。

 

 

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10Pro用と同じぐらいのご依頼をいただくもので、2ピンプラグをMMCXプラグに極短変換するアダプタがあります。左と右の写真では角度が違いますが製作手法は同じで、ご依頼いただく際に角度を決定していただき製作にあたります。ほぼストレート形状(右)から、60度ぐらいの角度のついたもの(左)まで製作可能です。
ストレート形状の場合は軸同士を接触させた状態で半田を流しますが、角度が付くとどうしてもCold側に線材が入ることが有ります。大抵は銀線を使用しますが銅線のご希望があればそのように製作する事も可能です。

 

 

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すごく稀にいただくご依頼ですが、FIDUE A81をMMCX使うための変換アダプタで、上の作例では耳和脚をかわした位置で真上出しのものです。このA81というヘッドホンは10Proと同じ0.75mmピンが使われています。ですのでヘッドホン側は10Pro用を使用して製作します。アサインは10Proとは違っていますので流用はできません。

 

 

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そしてこのあいだ頂いたご依頼でしたが、beyerdynamic T1 2ndを2ピンプラグで使いたいというご依頼でした。T1 2ndは純正ケーブルのヘッドホン側プラグはなかなか特殊な形をしており、これに合うプラグの選出が難しかったですが、なんとか2ピンジャック含めて接続可能なものが製作できました。少し距離がありますので軸同士は直接接触させる事はできませんでしたが、間には銀線を使用し可能な限り低抵抗に、音質の劣化を防ぐようにしています。

 

その他にも、HD650/HD25をMMCXで使うアダプタ(旧ブログ)や、IE80/IE8をMMCXで使うアダプタ(旧ブログ)などの製作ご依頼もいただきました。

他にもこのケーブルでこのヘッドホン使いたい!が有りましたらお教えください。

ありがとうございました。

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