JVC HA-FX850用 OPPO HA-2 GND分離ケーブル 4N純銀撚り線丸四つ編み 100cm “005”

JVC HA-FX850用として 、ストレートダウン専用のMMCXケーブル製作のご依頼をいただきました。

P1070277 P1070265

前回更新のMicroUSB OTGケーブルと一緒にご注文いただきました。

こちらはオヤイデ 4N純銀撚り線を使ったケーブルで、ストレート部は丸四つ編み、分岐部は捻り処理とし、全体を収縮チューブで保護しています。

ヘッドホン側プラグはMMCXプラグのみの状態より極短いケーブルブーツを出し、スワロフスキーのライトシャムとライトサファイアで左右の識別を埋め込み、クリアのアクリルで形成しています。完全な一体形成ですので衝撃にも強く、また軽く作る事ができますので少し高くなってしまいますがお薦めのプラグです。ストレートダウン専用とはしていますが、銀線は柔らかいのでそのまま耳かけスタイルでもお使いいただけると思います。

アンプ側プラグはオヤイデ P-3.5/4Gより軸のみを抜き出し、こちらもプラグブーツを付けた状態でアクリル形成しています。プラグボディは短い方が取り回しが良いので可能な限り短く形成しており、内部にE4プレートとシリアルナンバーを封入しています。線材は純銀ですが銘板は銅でできており、アクリルで封入される事で半永久的に銅の輝きも保つ事ができます。

こちらもお写真とご感想をいただきました。

DSC_0099

今回は銀線を主張した透明皮膜のみで、プラグも全てアクリルで製作頂いたため、そこまで派手さはありませんが、見る人が見れば「うぉ」ってなる玄人向けですよね(笑
そんな玄人が見ても、このケーブルのクォリティには驚くことでしょう。
E4の銘版がとても誇らしいです。
そして肝心の音ですが、標準ケーブルから激変し、FX850が全く違うイヤホンになりました。
FX850の標準OFCケーブルはどちらかというと若干緩くてホワっとした音で、豊かな音場を形成する低音の上に綺麗でまずまず伸びる高音が乗り、そのあとに艶のあるヴォーカルが覗くといった雰囲気がありましたが、この4極銀ケーブルは全ての音に緩さが一切なく、情報を余さずはっきりくっきり伝えてくれます。
ホワっとしていた低音は締まって筋肉質になったことで中高音とはっきり分離しました。
ヴォーカルは標準ケーブルでの若干のフォーカスの甘さからくるような滑らかさ(艶のように聴こえる時もある)ではなく、輪郭のはっきりした芯のある声に変わり、例えば「ん」の発音などは口を閉じて発したのか、開いたまま発したかまで見えるかのような解像度です。
高音もクリアでキレがあり、ピアノの余韻も音の消え際まで判別できる程になりました。
あのFX850が高級BA機さながらの、ここまでの解像度を出せるのかと驚いてます。
標準ケーブルも音が柔らかいため、BGM的に聴く場合には良いので使い分けたいと思います。
数日後、さらにご感想をいただきました。

製作頂いた銀ケーブルでFX850を聴き込んでますが、エージングが進んだのか、ヴォーカルが非常に滑らかになり艶を帯びてきました。また低音もより深くまで沈みこむようになり、豊かな音場も形成するようになりました。

そのせいか圧倒的な表現力を発揮するようになり、高い解像度も相まって凄まじい音質で聴けております。
気になっていたUE900S(3極)も試聴してきましたが、高音の伸びは互角も、解像度や音の広がり、低音の質、情感タップリで滑らかな艶のある音という点でこちらに大分アドバンテージがあるように感じました。

当方のMDR-1A&銀ケーブル(No.001)とも聴き較べてみました。
こちらも解像度が高く、単体で聴く分にはとても高音質で私の好きな音を存分に鳴らしてくれ、何も不満はありません。

が、聴き較べてしまうとFX850&銀ケーブル(No.005)の方がヴォーカルの艶、解像度、高音の伸びや抜け、籠り感の無さ、沈みこむ低音、音の濃密さ、リアリティーなど色々と上回っており、音楽の表現力という点で圧倒的な差を感じました。

勿論MDR-1Aも、作成頂いた銀ケーブルのお陰で、同価格帯の他のヘッドホンを試聴しても全く及ばない程、頭ひとつふたつ抜けた音を出してますが、何と言うか、E4UAさんの銀ケーブルとHA-FX850の相性に加えてGND分離ということで、良い方向に爆発した感があります。
ちなみにFX850の方に4極ー3極変換ケーブルを介した場合、確かに音質的な差は縮まりますが、比べるとどうしてもMDR-1Aの音の方が人工的で平面的に感じてしまいます。

流石にMDR-Z7&KIMBERバランスには到底及びませんが、軽く衝撃的な出来事でした。

今までイヤホンはヘッドホンが使えない時の繋ぎという位置付けでしたが、こういう事もあるのですね。
作成頂いたMMCXケーブルのお陰で新たな扉(沼?)が開かれそうで怖いです(笑)

十分にご堪能いただけたようです。

エージングは実際の所、ケーブルにもやはり有るものです。普段聴かれる音楽に合わせて、素材がそれに習うように馴染んでいきます。それが使い出しの数日~数十日はずっと感じていただけるでしょう。それ以降は良い音をずっと奏でるだけです。

ありがとうございました。

MMCXケーブル 純銀撚り線丸四つ編み 100cm ストレートダウン専用 分岐30cm
 線材:オヤイデ 純銀撚り線 12/0.1 1296円/m x5.0 6480円
 外装:高透明収縮チューブ スミチューブV 4φ 190円/m x0.7 133円(ストレート部)
 外装:高透明収縮チューブ スミチューブV 2φ 130円/m x0.6 78円(分岐部)
 ヘッドホン側:MMCXプラグ 2250円(2個)(クリアアクリル形成)(MMCXプラグ650円+形成プラグ800円x2)
 ヘッドホン側:埋め込みスワロフスキー 100円/個 x4 400円(右赤、左青 各2個)
 アンプ側:3.5mm4極 パテ形成プラグ1600円(P-3.5/4G軸800円+形成プラグ800円)
 その他:ブーツ、分岐部など収縮チューブ少々 100円
  部品代合計 11041円
  製作費 12490円
  部品入手手数料 750円
商品代 22443円(価格は製作当時のものです)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です