SENNHEISER HD25 ALUMINIUM用ケーブル Mogami2944 リザード

SENNHEISER HD25 ALUMINIUM用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

HD25用ケーブルは、E4UAを立ち上げた当初から製作しているもので、私にも相当のノウハウが溜まっているものです。
当時から比べると部品は増えていますが、それでもやはり定番の部品は存在します。
それが、今回採用されました線材のMogami2944です。

Mogami2944は私がリケーブルを製作し始めた頃に出会った線材です。
線材自体はもっと前から有ったものですが、これとHD25-1IIの組み合わせは、HD25-1IIの塊のような低音の体感をあまり崩さず、それでいて音の粒状感をアップさせ、パワフルなHD25の音をさらにブラッシュアップしてくれます。
HD25は今でも色々と改造や線材の音質比較用としてテスト台にしており、またたまには純正ケーブルにも戻して使っていますが、何度他の線材を巡ってきても、戻るのはMogami2944で、相当私自身がこの音を気に入ってるのだと思います。

ご依頼いただきました方は、さらにドンシャリ感をもとめておられましたので、アンプ側プラグには銀メッキのNobunagaLabs製 NLP-PRO-TP35(S)をお勧めさせていただきました。
このプラグは、プラグ軸はトープラ製で軸の品質、またメッキの品質もとても良く、銀メッキで有りがちな接点の錆も起こりにくいメッキが施されています。
プラグは挿入時に磨かれますので基本的に錆の事は気にしないでいいのですが、それでも錆びにくいプラグは精神衛生上よろしいものですね。

 

お写真とご感想をいただきました。

純正ケーブルではなくオヤイデ HPC-HD25 V2(102 SSC)からの交換だったので,劇的な音の変化というわけではありませんが(オヤイデ 102 SSC の素性も決して悪くないことを再認識),オヤイデで感じていた不満が解消し,求めている音に近づきました.

102 SSC から Mogami 2944 に換えた印象は,

・ワイドで輪郭が少しぼやっとしたサウンドから,トランジェントがよく個々の音がキレイに分離して聴き疲れしない音に
・低音はよりタイトで締まった音になりつつボリューム感アップ
・中域は少しフラットでよりモニターライクに
・高域は 102 SSC ほどのツヤ感はないものの,自然に伸びる感じで好ましい
・全体に解像度はアップ

というところでしょうか.このバランス感は一つの完成形ですね.

ケーブルの取り回しもよくなり,丁寧な作りも相まってたいへん満足しています.
ありがとうございました.

仕上がり、音にもご満足いただけましたようです。
私も、先述のようにHD25では色々な線材を試しそれぞれに良い所を感じる事はできているのですが、がやはりMogami2944に戻ってきてしまいます。
今でも販売されているHD25は鉄線が使われているのですが、やはり音を伝送するのは銅が第一のような気がします。鉄は断線耐性は高いのですが、埋もれてしまう音が多いように思います。
これを銅線にしてやると花が開くように、元の音を取り戻します。ですが線材の種類でも合う・合わないが出てくるのは、リケーブルの面白い所ですね。

 

ありがとうございました。

 

 

SENNHEISER HD25 ALUMINIUM用ケーブル 左出し 120cm
線材:Mogami2944
外装:ナイロン編組チューブ (リザード)
ヘッドホン側:ゼンハイザープラグ ACROLINK FP-650
アンプ側:3.5mm3極銀メッキ NobunagaLabs NLP-PRO-TP35(S)
商品代 13698円 (価格は製作当時の物です)