DigiFi No.22 付録 バランス駆動対応ヘッドホンアンプ 改造

DigiFi No.22付録のバランス駆動対応ヘッドホンアンプの改造のご依頼をいただきました。

このヘッドホンアンプ、バランスchu-moyとも言えるものですが、色々趣向が凝らされたアンプです。
入力は3.5mm3極イヤホンジャックかRCAの入力で、出力が3.5mm3極シングルエンドとXLR3極x2バランスエンドの2系統入力・2系統出力になっています。
出力の2系統は同時に音は鳴っていますが一応排他とされているようですが、入力の2系統は3.5mmジャックにスイッチが備わっており、RCAに接続していても3.5mmプラグが挿入されるとこちらが優先になるように設計されています。

音信号の入力から出力への流れは、3.5mm or RCAの入力からミキサーICで切替が行われ、直後にオペアンプが有り、ここからシングルエンドとバランスエンドに分けられてそれぞれのオペアンプに繋がっています。ミキサーICはほぼ専用のものですし表面実装されていますので交換する事はできないのですが、この直後のオペアンプは、このヘッドホンアンプがオペアンプの交換で音質追及ができるものという位置づけでしたら、交換できるようになっていてもおかしくはない筈です。今回はこのオペアンプも交換可能にするというご依頼もいただきましたのでご紹介させていただきます。

過去にはこのヘッドホンアンプの改造を行った投稿もありますが、ミキサーIC直後のオペアンプは触らない状態でした。これは、このオペアンプが表面実装のもので容易に交換できるようなものではなかったからですが、追及できるのならしてみたいと思うのは人の性でしょう。
今回は音の通り道にあるコンデンサ(と電源部のコンデンサの一部)、抵抗器の一部、そしてミキサーIC直後のオペアンプも変更可能にする改造です。

コンデンサの改造は過去の投稿にもあるものと同じで、主にカップリングに使われている電解コンデンサとそれと並列にある積層セラミックコンデンサを音響用の電解コンデンサとフィルムコンデンサに変更、補償用の低容量の積層セラミックコンデンサをスチロールコンデンサに変更、抵抗器はRCA入力直後とオペアンプ出力直後のものを変更しました。

ミキサーIC直後のオペアンプは表面実装型(SMD)のJRC 4580が乗っています。4580は普及型で所謂普通の音です。これを変更できれば音の追及範囲は広がります。SMDのパッドからオペアンプを外し、これに引き出し線を付けてDIP型の8ピンソケットに配線しました。DIP8ピンの裏にはフィルムコンデンサでデカップリングを行っています。
基板はユニバーサル基板を使用し、使用しないシングルエンド側のオペアンプソケットと、ケース固定用の穴の両方を使って固定するようにしました。
今回はこの基板の固定を行う必要が有る為、ケースごとお送りいただき、ケースに合った固定方法で改造品をお返ししました。
SMDのオペアンプを外してソケット化しただけでは音は鳴りませんので、最終的には同等のオペアンプとして4580DDを取り付けた状態でお返ししています。

ご感想はまだいただけていませんが、選択の幅が広がる事で若干迷宮入りしてしまう事もある改造ですが、追及してみたい方にはお薦めできるものだと思います。

ありがとうございました。

0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加