IRISプラグ(RC5204)-XLR4極 変換ケーブル、 2.5mm4極AKバランス-XLR4極 変換ケーブル

Ray Samuels AudioやALO audio、Cypher Labs、PioneerなどのPHPAの出力に使用されているIRISプラグ(RC5204角型マイクロコネクタ)から、XLR4極ジャックに変換するケーブル製作のご依頼をいただきました。

P1040502

Belden88761は今現在入手元が取り扱いを止めてしまったので入手ができない線材なのですが、88760譲りの「色の無い音」を、88760と較べて柔らかいケーブルで実現しています。
元々の線材の構成は88760(18AWG&20AWGのドレン線)と殆ど同じでフッ素樹脂(FEP)被覆、アルミラップシールド(ベルドフォイル)、22AWGの芯線&ドレン線です。芯線とドレン線の太さのみの違いでかなり硬さの違いが出てきますが、それでも他の線材と較べても硬い部類の線材です。
今回、線材はBelden88761から抜き出した芯線のみ4芯を使い製作しました。ベルドフォイルなどのシールドの効果は得られませんが、インピーダンスの低いヘッドホン用途であれば特に問題にはならないでしょう。これを4芯束ねてカッド構造にし、スターカッドで捻った上で編組チューブに通しました。Pioneer XPA-700で使われるそうで、少し長めの変換ケーブルとなっています。
アンプ側プラグはRC5204通称アイリスプラグで銀メッキ接続子、頻回の抜き挿しにも耐えられる構造を持っていますが差し込み深さが3.5mmプラグなどと較べて浅いのと、プラグ自体がプラスチックで作られていますので強度的には少し劣るかなというプラグです。L型しか市販されていないのも問題になる事が有りますね・・
P1040223但しこれは削ればストレート型にはできます。
左写真はオークションに出品していたものですが、RC5204-2.5mm4極バランス変換ケーブルです。PailiccsブラックメタリックのプラグボディにIRISプラグを(ネジがかかるぐらい)で削りまくって入れてみたものです。

ヘッドホン側ジャックは高品質なNEUTRIK製NC4FXX-Bプラグを使用しました。こちらも頻回の抜き挿しに耐えるクオリティを持った、プロ御用達プラグです。

 

もうひとつ、AK240などの2.5mm4極でのバランス出力をXLR4極に変換するケーブルの製作のご依頼も頂きました。

P1040506

こちらは線材は上と同じもので少し短くして製作したものです。
アンプ側プラグは安価で使いやすい2.5mm4極細身段付きプラグ、アンプ側は上と同じNEUTRIK NC4FXX-Bとしました。
どちらの変換ケーブルもあまり需要の無い構成ではありますが、据え置き機をXLR4極で使われていて、AK240やXPA-700もお部屋で使いたいなどのご要望には応えられるものだと思います。

ありがとうございました。

 

Pioneer XPA-700バランス – XLR4極バランス 変換ケーブル
アイリスプラグ中心~XLR肩 210mm
線材:Belden 88761 600円/m x0.6 360円
外装:ナイロン編組チューブ 100円/m x0.2 20円 (ブラック)
アンプ側:アイリスプラグ QQQ E4-191J-150 200円
ヘッドホン側:XLR4極 NEUTRIK NC4FXX-B 1000円
その他:収縮チューブなど 100円
部品代合計 1680円
制作費 x2.5 4200円
商品代 5880円

AK系2.5mmバランス – XLR4極バランス 変換ケーブル
プラグ肩~XLR肩 80mm
線材:Belden 88761 600円/m x0.3 180円
外装:ナイロン編組チューブ 100円/m x0.2 20円 (ブラック)
アンプ側:2.5mm 4極 細身段付きプラグ 400円
ヘッドホン側:XLR4極 NEUTRIK NC4FXX-B 1000円
その他:収縮チューブなど 100円
部品代合計 1700円
制作費 x2.5 4250円
商品代 5950円

(商品代は製作当時のものです)
Belden88761より芯線のみ抜き出し・カッド撚りの作業が増えますので製作費倍数をx2.5とさせていただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です