Marshall Monitor Black用ケーブル Mogami2534 Viablue BraidingMeshSleeve Red 180cm

MarshallからオンイヤーのMajorに続き発売されたアラウンドイヤーのMonitor Black
F.T.F.(Felt Treble Filter)システムが搭載されており、柔らかい音と突き抜ける音と選択できるようになっていたり、Majorから続く折りたたみ機構やケーブルが交換式だったり、使い勝手と音の追及ができるようになったモデルですね。

ご依頼者さまより、このヘッドホンの特徴を教えていただきました。

※Marshall Monitor Blackの魅力
・深い低音域~中音域を中心とした重く濃厚なサウンド
(所謂ドンシャリのような硬い音ではないところが大好きです。)
・刺さらない高音域(昨今はやたらとキンキンした音が多いような…)
・目の前で演奏しているような、とにかく迫力や臨場感を全面に押し出したサウンド
(まさにライブサウンドとでも言うべきでしょうか。モニター要素皆無です。)

との事で、リケーブルで求める事は上記の魅力をさらに伸ばせるものである事、ケーブル長は180cm、アンプ側プラグは6.3mmTRSである事、です。

線材について、Marshall Monitor Blackの魅力をさらに引き出せそうなものとしては所謂銅線が良さそうに思いましたので、Mogami2534、AudioCreationPC-Triple-C 0.2sq、Belden1172Aをお薦めさせていただきました。
それぞれの音質の特徴として、まずMogami2534はヘッドホン用によく転用される線材ですが、使用されるNeglexOFCの特徴として深い低域と艶の乗った中・高域が挙げられます。中でもMogami2534はヘッドホン用に使用するには芯線がかなり太いサイズで、ここから来る低音の沈み込みを十分に感じていただけるものです。音場は広めで解像度は高く、多くのヘッドホンで、特にロックとの相性が良いとのご報告をいただいています。
次にAudioCreationPC-Triple-Cですが、PC-Triple-C自体がまだまだ出てきた所で情報が少ないのですが、こちらも芯線が太い事による低域の沈み込みを感じられ、またこの再現性が高く、純度の高い銅によるくっきり・シャキっとした音が特徴です。音場はそれほど広くはないですが声が近く、ロック・ポップスとの相性は良いものです。
Belden1172Aも使用される事が少ないので情報が少ないのですが、カナレL-4E5Cととても似た音、所謂モニターライクな音でとても素直な音です。低域の沈み込みや高域の伸び感は少ないのですが広すぎない音場と高い解像度、各楽器の位置が分かりやすいです。オールマイティーにお使いいただけるものです。
この中から、線材はMogami2534を選択され、また外装にはViablueのBraidingMeshSleeveのRed、ヘッドホン側はPailiccs段付き細身の赤、アンプ側はNEUTRIK NP3X-BとNPB03(赤)、での製作となりました。

 

ご感想をいただきました。

無事ケーブルが届きました。
早速使用してみたところ、ドッシリとしたピラミッドバランスで低音の深みは勿論のこと、
中音との分離感が良く、低音が出ながらも他の音域を潰さずに
見晴らしが良くなったように感じます。
これまではFURUTECH ADL iHP-35Ⅱを使用していたのですが、
このケーブルは若干ドンシャリに感じられたので、
まさに狙い通りの改善となりました。
全体的に非常に満足いくケーブルになりました。
誠にありがとうございました。

どっしりとした音はMogami2534の十八番ですね。
見晴らしが良くなる・・という表現は高域ではよく使われるものだと思うのですが、低域でもそれは感じられるものです。今回はMogami2534において、中域をマスクせず盛り上がる低域で、これを感じていただけました。

ありがとうございました。

 

Marshall Monitor Black用ケーブル 180cm
線材:Mogami2534
外装:Viablue BraidingMeshSleeve  (Red)
ヘッドホン側:3.5mm3極 Pailiccs段付き細身  (赤)
アンプ側:6.3mmTRS NEUTRIK NP3X-B
商品代 12690円 (価格は製作当時の物です)