RHA CL1 Ceramic用ケーブル オヤイデ4N純銀撚り線&PureOCC 2:1ツイスト 120cm ”075”

RHA CL1 Ceramic用ケーブル 製作のご依頼をいただきました。

同ヘッドホン、RHAから同時に発売されたPHPA Dacamp L1専用とも言えるようなヘッドホンで、このPHPA専用バランスケーブルも同梱されています。実際の所はメーカーとしてはDacamp L1で真価が発揮されるように製造しているのだと思いますが、ユーザーとしてはその他のDAPやPHPAでも・・特にバランス接続で鳴らしてみたいと思うのが、人の想いというものではないでしょうか。
今回はそんなCL1 Ceramicを発売前から追い続け、その頃よりE4UAとケーブル仕様についてのメールを交わし、発売と同時に購入された方より、ケーブル製作のご依頼をいただきました。

まず、CL1 Ceramicのケーブルと言えば、sMMCXというMMCXのようなそうでないような、妙なMMCXプラグの存在があります。このsMMCXという形式、大抵のアフターメーカーのケーブルを寄せ付けないもので、未だ対応するケーブルは純正以外ではE4UAのようなガレージメーカーが製作したものしかないのが現状ではないでしょうか。今回はDacampL1とのバランス接続用の純正ケーブルをお貸しいただけましたので、テストケーブルを製作の後、本製作となりました。
テストケーブルではまず、プラグがきちんと嵌合可能かどうかを試していただきました。純正ケーブルに付いているsMMCXプラグというもの、お貸しいただいたものの形状を見て、寸法など計測してみると通常のMMCXプラグで嵌合される部分においては全く同形状をしており、ヘッドホン側に埋まりこむ部分が特殊な形状をしている事が判明しました。これが判明した以上はMMCXプラグを純正とほぼ同じサイズに削り込み、プラグボディはアクリル形成するしかありません。テストケーブルですから音質は二の次としてMogami2944の2芯のみをツイスト&ツイストしたテスト用ケーブルを使用し、プラグボディをアクリル形成、アンプ側は普遍的な3.5mm3極プラグを取り付けて一度お送りし、このケーブルできちんと嵌合が可能かどうか、またテストながらも音質的な所もご感想をいただきました。
音質的なご感想としては、高域がすっきりして中域が明瞭になり、音場は少し狭く退屈な音に変化したそうです。もっと情報量を増やしてやりたいとの想いをいただきました。またヘッドホン側プラグはロックピンは無しで耳かけワイヤーも無しでの製作でしたが、やはりロックピンは有った方が良く、耳掛けワイヤーも有る方が安定するとの事でした。

線材についてE4UAからご提案させていただいたのは、少し前より特に情報量を多くされたい方にはお薦めしている、オヤイデ4N純銀撚り線とPureOCCを2:1でツイストした線材です。片チャンネルあたり3芯をツイストし、ストレート部は逆ツイストを行っています。
この線材、銀と銅の良い所取りのような音を出します。銀の中・高域の見通しの良さそして煌めき感と、銅の暖かい中・低域が同居しており、情報量の多さと奥行きの広さはE4UAで扱う線材の中でも一位二位を争うような所にあります。収縮チューブで外装形成を行っていますが、特に硬くなりすぎる事もなく、使いやすい線材ができます。

アンプ側プラグは高品位な2.5mm4極プラグとしてオヤイデP-2.5/4Gにされました。比較的小型で使いやすいプラグボディ、ロゴなどは無いが見ただけでオヤイデと分かるデザインは既に伝統でもありますね。

ご感想をいただきました。

まず純正ケーブルから今回依頼品への交換に際し
アンバランス接続からバランス接続への変化がある為
線材差の完全な切り分けが少々難しいですが
それを踏まえて性能を判断させて頂きました。

結論から申しますと性能、仕上げ共に大変満足しています。

性能について、純正のOFCケーブルも優秀でしたが
今回製作頂いたケーブルは明らかに情報量に優れています。

先行で本機側のエージングは出来る限りで進めていましたが
元々解像度の高いイヤホンなので、出せる音が増えた分だけ
追加でのエージングも必要となり、少々見極めに時間を要しました。

銀線と銅線がそれぞれの役割をしっかりこなしている様で、
最初こそ銀線の豊富な情報量から来る見晴らしの良さを
銅線による芯の太さがやや遮っている印象がありましたが、
エージングが進むにつれそれぞれが境なく馴染む事によって
全域にかけて立体感を伴う広さとして表現される様になりました。
結果として力強さと繊細さが違和感なく共存し、
日毎に広がる音場と相まって写実的な音楽空間を演出してくれます。

また、仕上げに関してもクラフトマンシップを感じる上質なもので
且つ取り回し良く絡まり難く大変扱い易いです。
新規格のコネクターに合わせた改修にも関わらず
接続や動作にも全く不具合はありません。

総じて希望通りのものを作って頂けました。
無理なお願いにも関わらず仕様策定から製作に至る迄
素晴らしい仕事で対応頂き本当に有難うございました。

 純正ケーブルから比較して、十分な音質の違い、良いベクトルでの音質変化を感じていただけました。ご期待に応えられたようで良かったです。

ありがとうございました。

RHA CL1 Ceramic用ケーブル 120cm
線材:オヤイデ4N純銀撚り線&オヤイデPureOCC
外装:収縮チューブ スミチューブC (透明)
ヘッドホン側:MMCXプラグ軸のみ アクリル形成プラグボディ
アンプ側:2.5mm4極 オヤイデ P-2.5/4G
商品代 32604円 (価格は製作当時のものです)
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