ヘッドホン側・アンプ側プラグ 交換事例いろいろ

ヘッドホン側、アンプ側、プラグ交換のご依頼は、日々いろんな形式のものをいただきます。
全てをご紹介する事はできないのですが、いくつかをかいつまんでいきたいと思います。

こちらのケーブルはNull AudioのLuneで、PHA-3用に分岐部を作成したものです。
依頼者さまの元にNullAudioから届いた状態は、分岐部が3cmほどとかなり短くて使い物にならない状態、こちらに送っていただき精査した所、3.5mm3極プラグのRingとSleeveが導通した状態で製造されており、PHA-3の事を知らないのか手抜きか、使用時の保証をしないのをいいことに適当に製造されているようでした。
ケーブルは分岐部を製作し、強度UPの為に2芯になった所にBelden1804Aより抜き出した編組シールドを付けて透明収縮チューブで外装を形成、元のプラグは抽出の後半田の除去をして再度使用しています。

既製ケーブル改修 PHA-3バランス化 分岐長8cm
商品代 5400円 (価格は製作当時のものです)

こちらはSONY/KIMBER MUC-B30UM1のアンプ側プラグを交換したものです。ご自分でやってみられたものの、KIMBERの片側4芯の半田付けがどうもうまくいかないとの事でご依頼をいただきました。
持ち込みいただいたケーブルはご自分でされた部分は全て除去してあり、切断ポイントを明示したものでしたのでその部分より切断、20cmほど八つ編みを解いてこれを左右に分岐させて四つ編みを行い、分岐部を収縮チューブで保護、XLR3極プラグNEUTRIK NC3MXX-Bを取り付けました。

既成ケーブル改修 アンプ側分岐部作成・プラグ交換
商品代 6400円 (価格は製作当時のものです)

こちらはBeatAudio Signalのアンプ側・ヘッドホン側プラグ交換をしたもので、ヘッドホン側はSONY XBAシリーズ用になっています。
お使いになられる予定のイヤホンはXBA-5で、MMCXはMMCXでも回転防止用のロックピンのあるソケット形状になっており、なかなか強敵でした。ですがこれはイヤホン本体をお貸しいただけましたので、確実に嵌まるものを製作できました。
当初はXBA-Z5純正ケーブルよりプラグ軸を抽出してそれにケーブル取り付け・・とご依頼いただいたのですが、私はXBAシリーズ用のMMCXプラグを分解した事が有りますので情報は持っていたのですが、この純正ケーブルに使われているMMCXプラグは金属部分が非常に少なく、殆どがプラスチック部分でできており、金属部分を露出させるとプラスチック部分の強度が落ちて分解してしまう危険性が有りました。E4UAでは通常ですとXBAシリーズ用にはNobunagaLabsのMMCXプラグをお薦めしています。これはプラグボディの肩に左右を示すラインが掘られており、この部分がMMCXプラグを抜去する際に指に引っ掛かって抜きやすい為です。ですが回転してしまうのは仕方のない所で、今回ご依頼者さまはより完璧をお求めでしたので、XBAシリーズ専用のMMCXプラグボディを海外より輸入し、これに日本製MMCXプラグ軸を合わせ、さらに使用感を良くする為にプラグボディは切削の後アクリル形成を施しました。
アンプ側プラグはFurutech CF-735SM(R)を使用し、Signalの黒の雰囲気をより一層恰好の良いものに高めています。

こちらはSONY/KIMBER MUC-M12SB1のヘッドホン側プラグを交換したもので、JH4ピン(低域調整付き)としたものです。
MUC-M12SB1はSONY/KIMBERの新ラインですね。細い八つ編みを柔らかいビニル系のような外装に入れた軽快なケーブル、これのヘッドホン側はSONY式MMCXですが、これをJH4ピンに変更すると、軽快なKIMBERを使っていただけるようになります。
JH4ピンプラグは小型ながら4極が内蔵されたものですが、ここにさらに低域調整の半固定抵抗(東京コスモス製)を乗せて極小空間内で配線をし、ボディをアクリルで形成しました。また耳掛け部分は収縮チューブによる形状固定とし、面倒なワイヤーの再調整も必要ではなく、イヤホンを耳に装着した後ケーブルを耳に引っ掛けるだけで装着完了になります。

既製ケーブル改修 ヘッドホン側プラグ交換 JH4ピン低域調整付き
耳かけワイヤー無し 収縮チューブによる形状固定6cm
商品代 22100円 (価格は製作当時のものです)

こちらはULTRASONE Tribute7純正ケーブルのヘッドホン側・アンプ側プラグ交換をしたものです。
こちらのケーブル、純正状態ではヘッドホン側は2.5mm2極、アンプ側プラグは3.5mm3極のものが付いています。これをヘッドホン側は3.5mm3極(MDR-Z7アサイン)、アンプ側は2.5mm4極(AKアサイン)に変更しました。ヘッドホンはデタッチャブル化したEdition8に使用されるとの事で、プラグは新品持ち込みでの取り付け、アンプ側はE4UA在庫のAK-2.5MM-PLUGを取り付けました。
プラグを取り付けてから判明したのですが、どうも挙動がおかしいのです。左右のCold側が導通の状態になっています。半田付けポイントを確認しても問題無し、残るは分岐部ですが、こればかりはX線撮影でもしないと、非破壊での精査は不可能です。ご依頼者さまに状況をお伝えし、分岐部を分解する事の了承を得た上で分岐部を分解してみると、はやり内部で左右のCold(GND)が束ねられていました。ULTRASONEが音作りの為か、それとも安易なバランス化を阻止しようとしたか、何を思ってこうしたかのかは不明ですが、簡単にはバランス化できないような工作が施されたケーブルでした。この分岐部はCold側が束ねられているのを解除し、ボディをアクリルで形成、分岐部に付けられていたプレートはE4の文字を刻印してこれもアクリルで封入しました。

4.4mm5極が使われたDAPやAMPが発売され、じわじわとこれの波が来ているようです。
E4UAにもプラグ付け替えのご依頼が来ていますが、いくつかご紹介させていただきます。
左側はWagnus. Frosty Sheep、右側はALO Audio Reference8 IEMです。Wagnus. Frosty Sheepはヘッドホン側はヒロセHA10プラグが付いていましたがこれをNobunagaLabsのMMCXプラグに変更も行っています。大抵の高級ケーブルは4芯以上のものが使われていますので、アンプ側プラグ交換によりバランス化が可能です。

既製ケーブル(4芯のもの)改修 アンプ側プラグ交換 4.4mm5極
商品代 4750円 (価格は製作当時のものです)

こちらは左側はE4UA製ケーブル(JH4ピン用オヤイデ4N純銀撚り線八つ編み)、右側はWagunus. SieveSheepで、どちらもアンプ側プラグを低背化4.4mm5極L型形成としたものです。
4.4mm5極プラグは、5極も有りますので半田付け側にもそれなりの長さの出っ張りがあります。これを半田付けができるぎりぎりまで切削して低背化し、線材の取り付け、ボディをアクリルでL型のものを形成しました。L型プラグは特にポータブル環境でお使いの方には良いものですが、4.4mm5極プラグではL型のプラグは未だ発売が有りません。E4UAではアクリル形成により造形が可能ですので、これを小型で使いやすそうな形状にして製作する事が可能、通常の半田付けの後ボディを被せるタイプのプラグと比べて中実で小型な為、衝撃にも強く出っ張りも少なくなりますので、L型がお好きな方にはお薦めできる改修です。

E4UA製ケーブル改修について、お写真とご感想をいただきました。

ケーブル無事到着しています。
いつもながらの素晴らしい仕上がりとても満足しています。
L型の成形部がとても手作りとは思えないような精巧さで、素晴らしいと思います。使い勝手も最高です。
音の方も、SONY製品の若干誇張ぎみの音が、フラットよりの自分好みになりました。いつもはレコードを聞く時間の方が長いのですが、DSDがよりアナログに近い音に落ち着き、聴いていてホッとできます。

恰好良い皮ケースでコンパクトに纏められていますね。L型プラグだからこそできる事だと思います。

ありがとうございました。

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