Fender FXA7用 DP-X1バランスケーブル オヤイデPCOCC-A22AWG ダブルツイスト 120cm オリーブグリーン

Fender FXA7用ケーブル製作のご依頼をいただきました。

Fender FXA7はこちらのヘッドホン、FXAシリーズの最上位ヘッドホンであり、D一発とBA2発で構成されたものですね。音の繋がりがとても良く、細かいニュアンスまで聞き取る事のできるイヤホンとして注目を集めました。ただ、発売当初よりMMCXがMMCX風であり、市販の殆どのMMCXケーブルが使用不可能のような噂が流れていたものです。

今回ご依頼いただいた当初の動機としては、ONKYO DP-X1のバランス出力は32Ωから対応となっている所、Fender FXA7はインピーダンスが16Ωと低めの設定であり、ネット上の情報からはローゲインモードでは対応インピーダンス以下でも問題無く使えるとの事でしたが、それでも気になるのでなんとかしたいという事でした。またリケーブルで音質の変化が期待できるなら、FXA7の音場の広さや音の生々しさを損なわず、もう少し低域をタイトにしながら音場を広げて見通しを良くされたいとの事でした。

線材は標準在庫のものからいろいろお選びいただきましたが、E4UAとしてお薦めさせていただいたのはオヤイデPCOCC-A 22AWG撚り線でした。0.3sqというヘッドホン用ケーブルとしては太い部類でとても情報量が多く深い低域再生能力をも有しながら、PCOCC-Aの元気な音が相まってとてもパワフルに鳴る線材で、Fenderの色を損なわず、よりブラッシュアップできると考えました。PCOCC-Aを2本で強めにツイストした後、片チャンネルごとに極細編組チューブに通し、これをさらにツイストした線材を使用しています。このダブルツイストのケーブルはE4UAではたまに作られますが、ご注文者さまもこの雰囲気のケーブルがお好きとの事で、線材の選択はサクッと決定していただけました。
またDP-X1の適応インピーダンスに合わせる為、アッテネーターとして直列に抵抗を入れる事をお薦めさせていただきました。抵抗の種類により音質にかなりの変化が有ることはER-4S用ケーブルなどでも十分に分かっていた事ですので、ここをアメリカ製の音響用抵抗器を使用し、国を合わせて音質傾向を変な方向に向けないようにしました。抵抗器はVishay DALEのRN55(CMF55のMil. spec版)です。こちらの抵抗器、ER-4Sでは相性が良い事が確認されていましたのでお薦めさせていただきました。Hot側とCold側に1本ずつ、計4本がアンプ側プラグから少し出た位置で接続されており、これを収縮チューブで固定しています。

Fender FXAシリーズ用ケーブルとしては最大の難関とも言える、ヘッドホン側プラグについてですが、こちらのケーブル、まずは通常のMMCXプラグにワッシャーを搭載して回転を防止したものをお試しいただいています。使用したのはNobunagaLabsのMMCXプラグで、軸の品質はとても良いもので、過回転防止ワッシャーで止められればいいな・・と思っていたのですが、実際に使用していただくとやはり接続した状態でもゴソゴソと動いてしまい、音切れを発生させていたようです。
そこでE4UAとして最終手段のご案内をさせていただきました。それは、純正ケーブルを生贄に出していただき、ヘッドホン側MMCXプラグ軸を抽出してこれをケーブルに取り付け、ボディをアクリル形成する方法です。純正ケーブルから抽出した物ですので絶対確実な接続を得られるのですが、プラグ軸を取り外したケーブルは全く使い物にならなくなってしまうという、お金のかかってしまう方法です。ですが方法としてはこれが最高であり、接続の不安定性は無くなります。

アンプ側プラグはとても高品質な軸を持ったNobunagaLabs NLP-PRO-IS25を使用しました。PCOCC-A22AWGを編組チューブ込みでダブルツイストしたものは、線径の最大部で5mm程度になりますのでケーブル穴を拡大化して使用しています。

ご感想をいただきました。

ケーブル無事受け取りました!
まだあまり聞けていないのですが、装着感、MMCXの接続部ともに良好です。
抵抗を入れてもらい、何の心配も無くバランス接続の恩恵を受けることができます!これで思う存分に音楽を楽しめます。
色々なご提案と技術、本当にありがたかったです。

音質は音場が広がり、分離が良くなりました。
また音圧が強くなり、少し音粒が膨らみすぎている印象ですが今回入れて頂いた抵抗がエイジングに時間がかかるようなので気長に待つつもりです。

既に低音の膨らみが絞まりはじめ、弾力が出てきたように思います。高音はまだ控えめですが、音場や音像は少しずつ、柔らかく定位し始めてます。
耳慣れかもしれませんが、こんなに早く、少しずつですが変化していくものでしょうか?
この先が楽しみです。

音質は、やはりPCOCC-Aの音質がFXA7には合っていたようですね。またケーブルのエージングは、今回は抵抗器のエージングも含まれますので20~50時間程度、ゆっくり変化しながら固まっていくと考えます。

ありがとうございました。

fender fxa7用ケーブル 120cm ダブルツイスト
参考商品代 22738円 (価格は製作当時のものです)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加