パワーアンプ出力 – ヘッドホン 変換アダプタ (スピーカー出力用アッテネータ)

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かなり以前、製作のご依頼をいただいた商品を、また別な方より少し仕様変更し、製作のご依頼をいただきました。パワーアンプの出力をヘッドホン出力に変換するアッテネータです。

ヘッドホンアンプの出力もパワーアンプの出力も、どちらもスピーカーを振動させているのですからパワーアンプの出力をかなり絞れば鳴らせるものも有るとは思います。ですがその状態は一触即発の状態で危険な状態とも言えるかもしれません。そのような事にならず、安全にパワーアンプの出力でヘッドホンを鳴らそうというのが、この回路の存在理由です。パワーアンプの出力は、一般のヘッドホンアンプには無いトーンコントロールが有る場合がありますし、ヘッドホンアンプよりも一般的ですので便利なアイテムかもしれません。例えば真空管アンプの音をヘッドホンで楽しみたい場合などの状況にも対応できます。

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内部は左右のGNDを分離したπ型アッテネータです。抵抗器は全てDALEの無誘導巻線抵抗器を使用し、配線材はラグ版の足ではなく抵抗器の足に直接結びつけて半田を流して固定し、音質に配慮しました。
前回製作したものはXLR4極での出力でしたのでケースサイズも大きかったのですが、今回は2.5mm4極での出力をご希望でしたので、ケースはテイシンのTC-10(幅80,奥行き110,高さ30)を使用し小さくしました。これぐらいのサイズですとデスクトップ環境で小さなアンプとスピーカーを使われている方でも使っていただけそうです。
裏面はアンプの出力を接続するのですが、ネジ式のターミナル(所謂陸端)などを使用すると場所を食いますので今回は安価で確実に噛み込むスピーカー端子を使用しています。

このアダプタのインピーダンスですが、接続するヘッドホンのインピーダンスでも少し揺らぎますが大体9.8Ω辺りになっています。大抵のパワーアンプは4~16Ω辺りをドライブできるように設計されていますので、アンプから見れば軽めの負荷で使用には問題無いと考えます。一部のデジタルアンプなどで、使用するスピーカーのインピーダンスが固定されているものなどでは少し動作が不安定になるかもしれません。

ご感想をいただきました。

ジャックが硬くて驚きましたが、音を聞いてさらに驚きました。
さすがバランスですね。細かい音までしっかり拾ってそれぞれの音が
ぼやけずにしっかり聞こえます。今まで埋もれていた音も聞こえてきます。
ヴォーカルは存在感があり、かといって主張しすぎずすごくいいバランスです。

真空管アンプに繋いでいますが、そのように解像度が高くなっているのに
突き刺さらず聞きやすい音、でも真空管らしい生々しい声や演奏をしっかり表現してくれています。

ジャックは日本製のものを使用していますが、小型のものですので最初の数回まで抜き差しは硬いかもしれません。その後は安定した接続ができるようになっています。
音は今回、真空管アンプに接続されたようです。真空管を使用したヘッドホンアンプはかなり種類が少ないですが、パワーアンプは種類も数も多いですので楽しみ方の幅が出ますね。スピーカーでは表現しきれなくても、超ニアフィールドのヘッドホンであれば聴き取れる音が有るかもしれません。ご満足いただけましたようでなによりでした。

ありがとうございました。

パワーアンプOUT・ヘッドホン変換器
ケース テイシン TC-10
ラグ板 サトーパーツ L-3522 10極
ダミーロード抵抗器 DALE NS-10 10Ω
ヘッドホン負荷抵抗器 DALE NS-2B 330Ω
インピーダンスマッチング抵抗器 DALE NS-2B 300Ω
2.5mm4極ジャック マル信 MJ-068H
スピーカー端子 エコー電子 PT-S04F11
配線材 Mogami 2514
商品代 15069円 (価格は製作当時のものです)

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